TVCM、YOUTUBE広告などでもよく見るようになった過払い金請求・債務整理ですが、実際にどこに依頼すればよいのでしょうか。
今回は、過払い金請求・債務整理に強いと評判のおすすめ司法書士事務所、弁護士事務所を紹介していきます。
借金が多すぎてヤバいと思っている方必見です
過払い金請求や債務整理は司法書士?弁護士?どちらに相談すべよいのか

過払い金請求・債務整理におすすめの司法書士事務所、弁護士事務所を紹介する前に、
そもそも、司法書士、弁護士どちらに相談すべきなのでしょうか?
結論としては、裁判にならなそうなら司法書士、裁判まで発展しそうなら弁護士です。
司法書士、弁護士に依頼するメリット・デメリット(リスク)
司法書士 | 弁護士 | |
費用 | ・安い | ・高い |
裁判 | ・過払い金・借金の額が140万円を超える裁判ができない
・裁判所への申立ての代理人になることができない | ・過払い金・借金の額が140万を超えても裁判ができる
・裁判所への申立ての代理人になることができる |
過払い金請求や債務整理は自分でやることも可能!自分ですることのメリット・デメリット(リスク)
過払い金請求や債務整理は自分自身でやることも可能です。
ただ、貸金業者や金融機関などには一流の弁護士がついています。
個人の過払い金請求や債務整理に関する手続きに対して対応してくれない、なめられることはよくあります。
自分自身でやる場合 | 専門家(司法書士、弁護士)に依頼する場合 | |
メリット | ・専門家への費用が発生しない | ・貸金業者などになめられない
(ちゃんと過払い金返還や債務整理が完了する) ・すぐに手続きが完了する。 |
デメリット | ・手続きに時間がかかる
・手続きをするために専門的な知識を勉強する必要がある ・貸金業者になめられるため、対応してもらえず結果として無駄に終わったり、損をする可能性が高い | ・費用が発生する |
自分でやらずに、まずは、司法書士に依頼、裁判に発展しそうだったら弁護士へ
過払い金請求・債務整理は、自分でやることもできますし、司法書士、弁護士に依頼してやる方法もあります。
各メリット、デメリット、リスクなども考慮した結果、おすすめの方法は、司法書士にまずは依頼、裁判に発展しそうなら弁護士へ依頼という流れでしょう。
弁護士でも司法書士でも相談は原則無料
とはいえ、そもそも裁判に発展しそうなのか、どれくらいお金が返ってきそうなのか、自己破産・任意整理はできそうなのかなどがわからなければ動きようがありません。
そこで、まずは、弁護士でも司法書士でもいいので相談にいってください。
過払い金請求や債務整理を得意としている弁護士や司法書士はほとんど、相談料が無料です。
当然、今から紹介する弁護士、司法書士も初回相談料が無料のところしかありません。
過払い金請求や債務整理に強い司法書士事務所5選
それでは過払い金請求や債務整理に強い司法書士事務所を紹介していきます。
NO1:アース司法書士事務所 ~とにかく費用を安くしたい方向け~

特徴
・着手金、減額報酬、オプション0円
・業界最安値水準の過払い金請求報酬20%~25%(税込)
・全国対応(全国出張面談可能)
アース司法書士事務所は、着手金、減額報酬、オプションなどが0円で、過払い金請求の報酬も業界最安値の20%~となっています。
費用が安いところが圧倒的におすすめできる理由です。
また、事務所は大阪にありますが、全国対応可能で、全国に出張面談してくれるため、直接会って話がしたい人も安心です。
アース司法書士事務所の基本情報【料金・住所・最寄り駅・電話番号・営業時間】
料金 | 【着手金・減額報酬・オプション】
無料 【基本報酬】 取引中:1社あたり39,600円(税込) 完済分:1社あたり無料 【過払い金報酬】 訴訟無し:過払い金回収額の20%(税込) 訴訟有り:過払い金回収額の25%(税込) |
住所 | 大阪府大阪市北区紅梅町1-7 久幸ビル4階 |
最寄り駅 | 南森町、大阪天満宮 |
電話番号 | 06-4801-8080 |
営業時間 | 月~金曜 午前9時半 ~ 午後6時 |
NO2:司法書士法人杉山事務所 ~実績を重視したい方向け~

特徴
・過払い金相談実績 3,000件/月
・消費者金融が恐れる司法書士NO1(週刊ダイヤモンド誌2009年8月29日号)
・着手金、相談料無料(無料出張相談可能)
・全国対応(全国出張面談可能)
司法書士法人杉山事務所は、実績が強く、消費者金融が恐れる司法書士NO1もとったことがあります。
過払い金請求費用もアース司法書士事務所よりは少し高いですが、成功報酬22%~と十分格安な方です。
また、事務所は全国にあり、全国出張面談対応が無料なところもおすすめポイントです。
司法書士法人杉山事務所の基本情報【料金・住所】
料金 | 【着手金・相談料】
無料 【過払い金請求】 過払い金成功報酬:返還額の22%~ 【任意整理】 5.5万円(税込)~ 【自己破産】 27.5万円(税込)~ 【民事再生(個人再生)】 33万円(税込)~ |
住所 | 【東京事務所】
東京都新宿区新宿2-13-12 住友不動産新宿御苑ビル8F 【大阪事務所】 大阪府大阪市中央区難波2-3-7 南海難波御堂筋ウエスト8F 【名古屋事務所】 愛知県名古屋市中村区椿町1-16 IMONビル3F 【福岡事務所】 福岡県福岡市博多区博多駅東2-5-1 アーバンネット博多5F 【広島事務所】 広島県広島市中区基町6-78 リーガロイヤルホテル9F 【岡山事務所】 岡山県岡山市北区中山下1-8-45 NTTクレドビル10F 【仙台事務所】 宮城県仙台市青葉区一番町3-6-1 一番町平和ビル8F 【札幌事務所】 北海道札幌市中央区北1条西6-1-2 アーバンネット札幌ビル9F 【グランド事務所】 大阪府大阪市中央区難波2-2-3 御堂筋グランドビル |
NO3:中野債務整理手続きセンター

特徴
・完全成果報酬
・累積5,000件以上の借金問題・法律問題を解決した実績
・過払い金成果報酬21.78%(税込)~と安い
中野債務整理手続きセンターは、完全成果報酬で、過払い金請求の報酬も業界最安値水準の21.78%~となっています。
費用が安いところがおすすめです。
また、事務所は東京中野区にありますが、全国対応可能、出張対応可能で相談無料なところも安心です。
中野債務整理手続きセンターの基本情報【料金・住所・最寄り駅・電話番号・営業時間】
料金 | 【着手金】
無料(完全成功報酬) 【過払い金請求】 債権者1社あたり:43,780円(税込) 過払い報酬:返還額の21.78%(税込) 【任意整理】 債権者1社あたり43,780円(税込) 【自己破産】 382,800円(税込)+裁判所費用 【民事再生(個人再生)】 492,800円(税込)+裁判所費用 |
住所 | 東京都中野区中野3-39-9 倉田ビル1階 |
最寄り駅 | JR中央線・総武線・東京メトロ東西線 中野駅南口徒歩2分 |
電話番号 | 03-6382-6658 |
営業時間 | 受付時間:10:00~19:00 |
NO4:司法書士法人黒川事務所

特徴
・完全成果報酬
・任意整理の場合、1社あたり33,000円(税込)~と安い
司法書士法人黒川事務所も、完全成果報酬で、任意整理の場合、1社あたり33,000円(税込)~と安くなっています。
費用が安いところがおすすめです。
また、事務所は東京渋谷区、台東区、大阪北区にあります。
司法書士法人黒川事務所の基本情報【料金・住所・最寄り駅・電話番号・営業時間】
料金 | 【着手金】
無料(完全成功報酬) 【過払い金請求】 基本報酬:22,000円(税込)※1社あたり 過払い報酬:返還額の16.5.~25.3%(税込) 【任意整理】 債権者1社あたり33,000円(税込)~ 【自己破産】 272,800円(税込)~+裁判所費用 【民事再生(個人再生)】 327,800円(税込)+裁判所費用 |
住所 | (東京渋谷オフィス)東京都渋谷区渋谷3丁目7-3 第1野口ビル5階 (東京上野オフィス)東京都台東区東上野4丁目6-5 甲祐ビル1階 (大阪梅田オフィス)大阪市北区堂島2丁目1-27 桜橋千代田ビル4階 |
最寄り駅 |
|
電話番号 | 0120-913-596 |
営業時間 | 平日10時~20時 /土日10時~17時 (祝日休み) |
NO5:ふじの司法書士事務所

特徴
・完全成果報酬
・過払い金請求の場合、回収金額×22%(税込)~ 任意整理の場合、1社あたり33,000円(税込)~と安い
ふじの司法書士事務所も、完全成果報酬で、過払い金請求の場合、回収金額×22%(税込)~ 任意整理の場合、1社あたり33,000円(税込)~と安いのが特徴です。
また、事務所は東京立川市にあります。
ふじの司法書士事務所の基本情報【料金・住所・最寄り駅・電話番号・営業時間】
料金 | 【着手金】
無料(完全成功報酬) 【過払い金請求】 回収金額×22%(税込) 【任意整理】 債権者1社あたり33,000円(税込)~ 【自己破産】 220,000円(税込)+(債権者数×5,500円(税込))+裁判所費用 【民事再生(個人再生)】 275,000円(税込)+(債権者数×5,500円(税込))+裁判所費用 ※その他オプション費用多々あり |
住所 | 東京都立川市柴崎町3-14-21 マル井ビル立川3階 |
最寄り駅 | 立川駅徒歩4分 |
電話番号 | 042-595-7791 |
営業時間 | 平日10時~19時 |
過払い金請求や債務整理に強い弁護士事務所3選
続いて過払い金請求や債務整理に強いと評判の弁護士事務所を紹介します。
NO1:シン・イストワール法律事務所

特徴
・全国対応で、一人ひとり、しっかり時間をかけた無料相談がウリ
・債務整理特化の弁護士事務所の中では最安値水準
シン・イストワール法律事務所は、全国対応で、一人ひとり、しっかりと時間をかけた無料相談がウリの弁護士事務所となっています。
弁護士事務所の中では司法書士事務所並に費用が安いところがおすすめできる理由です。
また、事務所は東京にありますが、全国対応可能です。
シン・イストワール法律事務所の基本情報【料金・住所・最寄り駅・電話番号・営業時間】
料金 | 【過払い金請求】※返還金がない場合は費用なし
基本報酬:53,000円 成功報酬:返還金額の20%(裁判の場合は25%) 減額報酬:減額分の10%(残金がある場合のみ) 【任意整理】 着手金:35,000円(1社あたり) 成功報酬:18,000円(訴訟の場合25,000円) 減額報酬:減額分の10% 【自己破産】 着手金:200,000円~ 成功報酬:150,000円~ 【民事再生(個人再生)】 着手金:200,000円~ 成功報酬:160,000円 ※すべて税抜表示 |
住所 | 東京都千代田区平河町2-4-13 ノーブルコート平河町4F |
最寄り駅 | 有楽町線 麹町駅(1番出口)徒歩4分 半蔵門線 半蔵門駅(1番出口) 徒歩6分 有楽町線・半蔵門線・南北線 永田町駅(4番・5番・9B番出口)徒歩5分 銀座線・丸ノ内線 赤坂見附駅(永田町駅へ)徒歩8分 |
電話番号 | 0120-25-3160 |
営業時間 | 相談:朝9:00~夜21:00(年中無休) 受付:24時間365日の有人対応 |
NO2:アディーレ法律事務所

特徴
・全国対応で、無料相談がウリ
・料金も少し高め
アディーレ法律事務所は、全国対応で、無料相談がウリの弁護士事務所となっています。
ただし、直接面談のみとなっているため、その点は注意が必要です。また、TVCMなどで有名だからなのか、料金は高めです。
全国に拠点がある弁護士事務所というのが強みです。
アディーレ法律事務所の基本情報【料金・住所・電話番号・営業時間】
料金 | 相談料何度でも無料
【過払い金請求】 基本報酬:66,000円(税込) 成功報酬:返還金額の22%(裁判の場合は27.5%) 【任意整理】 基本報酬:44,000円(税込) 成功報酬:減額・免除金額11% 【自己破産】 基本報酬363,000円(税込)~ 【民事再生(個人再生)】 基本報酬462,000円(税込)~ |
住所 | 本社:東京都豊島区東池袋3-1-1
※全国に60拠点以上あり |
電話番号 | 0120-316-742 |
営業時間 | 受付:朝9:00~夜22:00(年中無休) |
NO3:虎ノ門法律経済事務所

特徴
・全国対応(全国に支店あり)で、1時間の初回相談無料相談がある
虎ノ門法律経済事務所は、全国対応で、全国に支店がる弁護士事務所となっています。
虎ノ門法律経済事務所の基本情報【住所・最寄り駅・電話番号】
住所 | 本社:東京都港区西新橋1丁目20番3号 虎ノ門法曹ビル9階
※全国に支店あり |
最寄り駅 | JR・東京メトロ銀座線・都営浅草線「新橋」駅徒歩7分 都営地下鉄三田線「内幸町」駅徒歩5分 東京メトロ銀座線「虎ノ門」駅徒歩5分 東京メトロ日比谷線「虎ノ門ヒルズ」駅徒歩4分 |
電話番号 | 03-5501-2685 |
過払い金請求や債務整理を専門家に依頼するときの、司法書士、弁護士の選び方
さて、専門家に依頼するときの選び方を改めてお伝えしておきます。
基本的には、安さ重視で司法書士、裁判になる場合には、弁護士を選んだほうがよいでしょう。
その上で、一番重視するのは費用です。
その次に実績です。
過払い金請求や債務整理については、この記事で紹介しているような専門家であれば、どこも相当実績があります。
ですので、まずは費用面を一番重視して選ぶべきでしょう。
ちなみに、傾向としては、司法書士の方が弁護士より安くなる傾向があるため、もし裁判にならないようでしたら、司法書士に依頼する方が安くなる可能性が高いです。
もしどこに頼めばよいかわからなければ、司法書士事務所おすすめ度1位のアース司法書士事務所に無料相談電話してみると良いでしょう。
過払い金請求ってそもそも何?仕組みや返還方法についてわかりやすく解説

ところで、過払い金請求とはそもそもどういったものなのでしょうか。
過払い金とは
そもそも、過払い金とは、本来法律上払う必要がなかった払いすぎたお金のことを言います。
では過払い金は、なぜ発生するのでしょうか。
過払い金が発生する仕組み
「まともな消費者金融や金融機関から借りていれば、過払い金なんて発生しないんじゃないの?」と思われるかもしれませんが、それは大きな間違いです。
実は、2010年6月18日に出資法が改正されるまで、以下のようなグレーゾーン金利が発生していました。
ちなみに、改正によって、現在は出資法の上限利息は20%とされグレーゾーン金利は撤廃されています。

このグレーゾーン金利は、出資法を理由として、多くの貸金業者で、過去には、貸し出しの金利として普通に使われていました。
この金利で貸しても、当時は、罰則がなかったからです。
最高裁の判決で「グレーゾーン金利でとった利息は無効に」。これによりグレーゾーン金利で支払った利息は返還請求できることに
今までグレーゾーン金利で利息をとっていた貸金業者に衝撃が走ったのは2006年です。
なんと、2006年の最高裁で「グレーゾーン金利でとった利息が無効」との判決が出たのです。
これにより、2006年以降はグレーゾーン金利で支払った利息の返還を請求できるようになりました。
過払い金請求による過払い金返還方法や流れとは?!

貸金業者から取引履歴の取り寄せ
この作業は、専門家に依頼しなくても誰でも簡単にできます。
もっとも、弁護士や司法書士などの専門家に依頼した場合には、専門家が行ってくれます。
過払い金引き直し計算(支払いすぎた金額を計算)
過払い金引き直し計算とは、取引履歴から、過払い金の金額がどれくらいあるか計算することです。
この計算は、慣れていないと多少難しいかもしれません。
過払い金を専門的に取り扱っている弁護士や司法書士なら難なくすぐに計算してくれるでしょう。
過払い金返還請求書送付
過払い金の額が算出されれば、その金額を貸金業者に請求書として送付することになります。
請求書の送付は原則内容証明郵便を利用します。
この際、「いつまでに口座に振り込んで欲しい」という期限のことや、「請求に応じない場合には民事訴訟を検討する」などの記載が必要です。
ちなみに、自分自身でこれを送付した場合、ほとんどの貸金業者はこの請求書を無視してくるようです。
なぜなら、どうせ裁判を起こされることはないだろうとなめてかかるからです。
弁護士や司法書士に依頼してこれを送付することで、貸金業者は裁判を起こされるのではないかと焦ります。
貸金業者との交渉
貸金業者によっては、裁判されるくらいなら、さっさと交渉で終わらせようとしてくるところもあるでしょう。
この交渉は、弁護士や司法書士の腕の見せ所です。
貸金業者は裁判になったらどれくらいの費用がかかるかを計算して、交渉してきます。
例えば、「返還請求をしてきた人が実際に裁判を起こすと弁護士費用がこれくらいかかるから、請求額の半分でどうだ?」といった具合で交渉してきます。
ここで、動じずに、「こっちは弁護士費用なんて痛くもかゆくもないから裁判します」と毅然とした態度をとれるかどうかなども重要になってきます。
また、「貸金業者側も裁判を起こされたら弁護士費用がかかるため、痛い」ということも交渉の際には忘れてはいけません。
過払い金請求裁判
交渉が上手くいかなかった場合は、実際に裁判を起こすことになります。
ちなみに、貸金業者によっては、そもそも交渉をしても無駄なところもあります。
そういった貸金業者の対応の場合、交渉をせずに、すぐに裁判を起こすのが有効な場合もあります。
このあたりは、過払い金請求を専門としている弁護士や司法書士であれば詳しいと思いますのでしっかりと聞いて確認しておきましょう。
ちなみに、裁判になる場合は、原則、弁護士しか代理人になれないため、弁護士に依頼する必要がありますので注意してください。
過払い金返還
交渉、裁判の結果、過払い金の返還額が決定すれば、晴れて、過払い金が返還されます。
過払い金請求の対象とは?
過払い金請求の対象となるのは、一般的には過去に支払ったグレーゾーン金利部分の利息になります。
ちなみに、そもそも闇金(ヤミ金)といわれるグレーゾーン金利ですらない法外な金利を支払っていた、もしくは法外な金利で借り入れしていた人については、
金利の支払いはもとより、元本の返済も必要ない可能性があります。
そういった人も広義の意味で過払い金請求の対象になります。
過払い金請求ができる条件とは?!
一般的に、過払い金請求ができる条件は、2010年6月17日以前から借入をしていた人で支払っていた金利がグレーゾーン金利(原則18%超)になっていた人になります。
過払い金請求が認められる期間とは?!時効はある?!
グレーゾーン金利が発生していたのは10年以上前の話です。
ですが、過払い金請求が認められる期間は、最後に借入・返済をした日から10年となっています。
したがって、例えば、2021年10月であれば、借金を完済したのが、2011年10月以降であれば、10年以上前に支払いすぎていた過払い金を請求することも可能だということです。
債務整理ってそもそも何?借金減額や支払い猶予を持たせる仕組み(手続き)や方法についてわかりやすく解説

さて、そもそも債務整理とはどういうものなのでしょうか。
債務整理ができる仕組みや借金を免除してもらう方法などについてわかりやすく解説していきます。
債務整理とは
債務整理とは、借金を減額したり、支払いに猶予を持たせたりする手続のことです。
一般的な債務整理の種類は、任意整理、民事再生、自己破産の3種類
債務整理には、任意整理、民事再生、自己破産の3種類があります。
ちなみに、のちほど少し説明しますが、特定調停という方法もありますが、こちらは、申立てに対して成立する確率が非常に低く、おすすめの方法とは言えないため除外しています。
また、厳密には、過払い金請求は債務整理とは違いますが、広義の意味の債務整理として、この3種類に、過払い金請求を入れた4種類として説明している記事もあります。
しかし、過払い金請求は債務整理と違い、のちほど説明するブラックリストにのることは原則ありませんので、この記事では、債務整理に過払い金請求は含めないこととします。
任意整理は、貸金業者と直接する減額交渉
任意整理とは、借金の減額や金利の見直しなどを交渉することで、毎月の返済金額を減らし、なんとか生活に支障をきたさないように返済できるように交渉することです。
「このままだったら自己破産しそうだ。自己破産されたら困るでしょ?だから借金を減額して」と持ち掛けるわけです。
これは、裁判所を通さずに貸金業者と直接交渉します。
ちなみに、任意整理の結果、過払い金が発覚し、過払い金を取り戻せるなんてこともよくあります。
民事再生(個人再生)は、借金の減額と分割払いを裁判所に持ち掛けること
民事再生とは、借金の返済が困難であることを裁判所に認めてもらい,借金を減額してもらうとともに、返済を分割にしてもらう手続です。
こちらは、貸金業者への直接交渉ではなく、裁判所に対して行う手続きになります。
自己破産は裁判所に借金の免除を認めてもらい、借金をチャラにする手続き
自己破産とは、支払ができないことを裁判所に認めてもらうことで、借金の支払が完全に免除される手続きになります。
住宅や車などの高価な財産はすべて手放さなければならないため注意が必要です。
任意整理・民事再生(個人再生)・自己破産の違い(メリット、デメリット)
メリット | デメリット | |
任意整理 | ・手続きが少ないため、かかる費用が少ない
・手続き期間が2か月程度と短い | ・ブラックリストにのる
・借金の免除額が少ない |
民事再生(個人再生) | ・借金が1/5~1/10程度になる | ・ブラックリストにのる
・官報に掲載される ・手続きが多く、かかる費用が多い ・保証人に返済義務がうつる ・手続き期間が半年程度と長い |
自己破産 | ・借金が全額免除される | ・ブラックリストにのる
・官報に掲載される ・手続きが多く、かかる費用が多い ・保証人に返済義務がうつる ・手続き期間が半年程度と長い |
債務整理が認められる条件
債務整理が認められる条件は以下のようになっています。
この条件は原則すべて満たしている必要があります。
当然、個別の状況で条件は変わってくる可能性がありますので、まずは弁護士や司法書士などの専門家へ相談する方が無難です。
条件 | |
任意整理 | ・今まで返済を定期的に行っている
・担保を設定していない ・3~5年で完済できる安定した収入がある ・今後も返済していく意思がある |
民事再生(個人再生) | ・総借入額が5,000万円以下(住宅ローン除く)
・3~5年で完済できる安定した収入がある ・預金、車などの資産性のある財産を隠し持っていない ・生活保護を受けていない |
自己破産 | ・返済ができない状態であると認められる
・借金の理由が過度な浪費やギャンブルなど不適切でない ・過去7年以内に自己破産の申立てをしていない ・信用情報などを偽造などをしていない ・隠し財産を持っていない ・裁判所や破産管財人の調査にしっかりと協力している |
実は債務整理の種類は、任意整理、民事再生、自己破産に特定調停を含めた4つ
実は、債務整理には特定調停という手法があります。
特定調停とは、原則、借金をしている本人が簡易裁判所を介して、貸金業者と任意整理のような交渉を行うものです。
メリットとして、費用があまりかからない、調停委員主導で交渉を進めるため、直接貸金業者と交渉が進めやすいというところがあります。
しかし、特定調停は、現在はほとんど利用されていません。
というのも、申立したとしても成立する確率が3%と低いため、現実的な債務整理の手法ではなくなっているからです。
過払い金請求でよくある質問・注意点など

ここからは、過払い金請求でよくある質問や注意点などをまとめました。
過払い金があるかどうかは電話だけでもすぐにわかる
無料といえど、弁護士や司法書士の事務所にいって相談するのはなんか手間だという方も多いかもしれません。
ですが、過払い金に関しては対象となる条件がわかりやすいので、事務所にいかずとも電話相談しただけである程度、どれくらいの過払い金があるか判断することができます。
過払い金請求を専門家(弁護士・司法書士)に依頼した時の成功報酬の相場(目安)は20%~25%程度
過払い金請求を弁護士や司法書士に依頼した時の成功報酬の相場は20%~25%程度です。
裁判になった場合には、それだけ弁護士や司法書士の時間がとられるため25%程度となることが多いです。
また、弁護士より司法書士の方が安くなる傾向があります。
過払い金請求は貸金業者が倒産していたらできない
たまに、過払い金請求をしたくても、当時借りていた貸金業者が倒産しているというケースがあります。
残念ながら、倒産していた場合には過払い請求はできません。
キャッシング・カードローンを利用していた人でも過払い金請求できる場合がある
消費者金融などのキャッシング・カードローンを2010年以前から利用していた人は、さきほど説明したようにグレー金利となっている可能性はあります。
したがって、過払い金請求できる可能性があります。
クレジットカードを利用していた人でも過払い金請求ができる場合がある
クレジットカードにもキャッシング機能があります。
このキャッシング機能を利用してお金を借りたことがある人も過払い金請求ができる可能性があります。
また、リボルビング払いや分割払いという方法を利用したことがある人も、利息をとられていますので、過払い金請求ができる可能性があります。
銀行のカードローンは過払い金請求ができない
銀行から借入や銀行のカードローンについては、銀行法にもとづいて、そもそも昔からグレーゾーンの金利はとっていませんでした。
ですので、だいぶ前の借入やカードローンであっても銀行から借りていた借金で過払い金請求ができるものは、原則ありません。
住宅ローンも過払い金請求ができない
住宅ローンの金利は基本的に低く、グレーゾーンの金利となることは原則ありえないため、過払い金請求はできません。
ちなみに、住宅ローンを組む時に過払い金請求をしない方が無難です。
過払い金請求は基本的にブラックリストにはのりませんが、債務整理の一環で過払い金請求をしているのではないかと判断され、
ブラックリストに一時的にのる可能性もありえるからです。
ブラックリストにのってしまうと、のっている期間の間は、住宅ローンをふくむすべての借入は原則できません。
過払い金請求は専門家に依頼することで、家族にバレずに行うことができる
過払い金請求は、自分自身で行うと、貸金業者や裁判所から郵便物がきたり、カードの利用が急にできなくなったり、
はたまた、過払い金の振り込みがなされれることなどの理由で家族にバレてしまう可能性があります。
家族にバレないように過払い金請求をしたい場合には、弁護士や司法書士などの専門家に依頼して行った方が無難でしょう。
債務整理でよくある質問・注意点など

ここからは、債務整理でよくある質問や注意点などをご紹介していきます。
債務整理を専門家(弁護士・司法書士)に依頼した時の相場(目安)は10万円~100万円程度
債務整理に関しては、過払い金請求のように返してもらえるお金というのが原則なく、基本的には、借金が減るだけです。
したがって、過払い金請求のように返還されたお金に対して25%が報酬といった料金体系は通常とられません。
債務整理に関する専門家への報酬は、固定報酬or成功報酬もしくは、その併用で設定されている専門家が多いのが特徴です。
報酬の相場(目安)は、任意整理だと10万円程度、民事再生や自己破産だと50万円~100万円程度となることが多いようです。
債務整理をすると個人信用情報機関に登録されてしまう(いわゆるブラックリストにのる)
債務整理をするといわゆるブラックリストにのってしまいます。
一方で、過払い金請求は正当な権利を主張しているだけですので、ブラックリストに登録されるということは原則ありません。
ただし、借入返済中に過払い金請求をした場合には、債務整理の手続きの一つとして過払い金請求をしたと判断され、一時的にブラックリストにのる可能性があります。
ブラックリストというのは「その人が個人信用情報機関に債務整理をした」という情報がのってしまうということです。
ブラックリストにのることや官報に出てしまうことでどんな影響があるのか(債務整理をするとどんな影響がでるのか)
任意整理をした場合には、ブラックリストにのります(個人情報機関に登録されます)。
自己破産や民事再生をした場合には、ブラックリストにのり、官報でも公表されてしまいます。
個人信用情報機関は複数ありますが、そのどこかに消費者金融や銀行などの金融機関は属しています。
したがって、一度ブラックリストにのってしまう(個人信用情報機関に登録される)と、
ブラックリストから消えるまでは、基本的には消費者金融や銀行などの金融機関からはお金が借りられなくなります。
住宅ローンの審査も落ちる可能性が高くなります。
ちなみに、ブラックリストにのったことが、家族にバレることは住宅ローンを組むなど家族で何かしようとしたとき以外は基本的にありません。
ただし、自己破産や民事再生は、官報に名前がのってしまいますので、家族にバレるリスクが若干上がります。
しかしネット上の官報は30日で消えますし、官報は基本的に金融機関の人しか見ません。
家族に金融機関などの関係者がいない限り、バレない可能性の方が高いでしょう。
債務整理をした場合、クレジットカードを作るのは難しい
債務整理をしたら、ブラックリストにのるため、クレジットカードを作ることも基本的にはできなくなると思っておいた方が良いでしょう。
ブラックリストから消えれば消費者金融や銀行から再びお金を借りることやクレジットカードを作ることは可能
ブラックリストの登録されている期限は5年~7年程度とされています。
自分がブラックリストに登録されているかどうかは、各信用情報機関に開示を求めればすぐに開示してもらえます。
ブラックリストから消えれば消費者金融や銀行から再びお金を借りることは原則できますので、その点は安心してください。
任意整理の場合、財産がとられることは基本的にない
自己破産の場合には、高額な財産は基本的に没収されてしまいますが、
任意整理の場合には、任意整理の対象としたローンが、ローンを組んでいる車などでない限りは没収されません。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
「過払い金請求や債務整理ができるのか?」、「実際に過払い金請求や債務整理をしたいけどどうやったらいいの?」、
「借金が多すぎてやばい」
と思っている方は、是非一度、司法書士、弁護士の無料相談にいってみてください。
もしどこに頼めばよいかわからなければ、アース司法書士事務所に無料相談電話してみると良いでしょう。