独立を考えている方、脱サラを考えている方、自由な時間が欲しい方などが、簡単にビジネスを進める方法として近年人気となっているのがフランチャイズです。
また法人でフランチャイズを行い稼いでいる会社も多々あります。
専門家の相談室でも「フランチャイズを考えているが、どうしたらいいのか?」といった相談が寄せられております。
そこで、今回は、人気のフランチャイズランキングを解説していきたいと思います。
▼この記事でわかること
・フランチャイズ選びのポイントは「業種」「稼ぎやすさ」「拘束時間」「初期投資」
・今旬でおすすめのフランチャイズは「おそうじ革命」
・フランチャイズ選びで悩んだら「フランチャイズの窓口」を利用するのもあり
フランチャイズを選ぶにあたって抑えておきたい4つのポイント
人気のフランチャイズランキングを発表する前に、フランチャイズを選ぶにあたって抑えておきたい4つのポイントを解説していきます。
このポイントさえ抑えておけば、フランチャイズを選ぶ際に困ることはなくなると思いますので、是非頭に入れておいてください。
ポイント①自分がやりたい業種であるかどうか
まず、これは当然といっちゃ当然ですが、自分がやりたい業種でなければ長続きもしませんし、仕事に身が入りません。
単に稼げるからやってみようと始めることは絶対にやめてください。
サラリーマンやバイトで働いている時は、稼げるからやりたくない仕事も我慢してやっていたかもしれません。
しかし、フランチャイズビジネスはその稼ぎが自分の収入にそのまま跳ね返ってくるだけでなく、損失を出した時には自分の貯金を食いつぶします。
しかも最初から上手くいくなんてことはほとんどありません。
そんな時に、踏ん張って稼げるようになるまでビジネスの見直しやPDCAを必死にまわす必要があるのです。
自分がやりたい業種でなければ、そういったビジネスの見直しやPDCAを頑張ってまわすモチベーションがわきません。
ですので、まず、自分がやりたい業種であるかどうかをしっかりと見極める必要があります。
ポイント②稼ぎやすいかどうか
「稼ぎやすいかどうか」というポイントも非常に重要です。
特によくある「フランチャイズ始めませんか?」といった広告には、「〇カ月で、月商〇百万円までいきます」といったうたい文句が散見されます。
しかし、これはあくまで上手くいった例にすぎません。
稼ぎやすいかどうかというのは、上手くいったらこれくらい稼げるよという部分だけでなく、
「上手くいかない場合は、どういう損失が発生するのか」
「そもそも売上だけでなく、利益はどれくらいでるのか」
までしっかりと確認しておくことが重要です。
ポイント③拘束時間はどれくらいになるのか
これも非常に重要です。
ポイント②で稼ぎやすいかどうかという話がありました。
例えば月利益で100万円稼げたとしても、その稼ぎを得るために、ほぼ毎日寝る間も惜しんで20時間労働しなければならないといったこともしばしばあります。
これは、特に仕込み時間がかかる飲食店や24時間営業のコンビニなどで多く起こりうる話です。
そんなケースでは、時給に換算すると意外と少なくなってしまうなんてこともあります。
したがって、時間効率という意味で拘束時間もしっかりと確認しておく必要があります。
ポイント④初期投資がどれくらい必要なのか
脱サラして新たにフランチャイズで開業しようとしている人、副業でフランチャイズを考えている人でネックになりがちなのが初期投資の問題です。
店舗系のビジネスであれば、初期投資として設備投資や店舗の頭金などで1,000万円近くかかるようなフランチャイズもよくあります。
また、フランチャイズの加盟金も1,000万円近くかかるようなフランチャイズも存在します。
銀行でお金を借りてスタートするといっても今までサラリーマンだった人が簡単に1,000万円単位のお金を借りることは非常に困難です。
初期投資についてはしっかりと確認しておくことをおすすめします。
人気でおすすめのフランチャイズランキング5選
ここからは、人気でおすすめのフランチャイズランキングを紹介します。
色々な業種から代表的なおすすめのFCを厳選して紹介しています。
ランキングにあたっては、「稼ぎやすさ」、「拘束時間」、「初期投資」の3つのポイントで採点し、評価をしています。
おそうじ革命(株式会社KIREI produce)
業種 | ハウスクリーニング |
稼ぎやすさ | 月商100万円程度まで伸ばすことが可能 費用面はロイヤリティ広告費で月10万円程度 |
拘束時間 | 副業などで隙間時間を利用して行うことが可能 |
初期投資 | 開業資金370万円程度 ※車両購入費や資機材購入費などを含む |
総合評価 |
特徴
・リピート率80%以上と安定収益を生みやすい
・最短2か月~1年間の充実した研修プログラムが用意されている
・累計清掃実績15万件以上
今フランチャイズで稼いでる人が多い人気のジャンルの1つが「ハウスクリーニング」です。
ハウスクリーニングは実は独立、起業を考えている方には非常に向いているおすすめのジャンルです。
・特筆したスキルは必要なく、誰でも始めやすい
・初期投資が少ない(店舗などが必要ない)
・安定収益が得やすい(継続依頼があるため)
「おそうじ革命」は店舗などを持たず一人から始められるため、気軽に始めやすいフランチャイズの一つとして特に人気です。
また、ハウスクリーニングは特筆したスキルも必要ない上に、「おそうじ革命」では、研修プログラムが充実しています。
サラリーマンは卒業したいけど何から始めたらいいかわからないという方に「おそうじ革命」はまさにピッタリと言えます。
日本結婚相談所連盟(株式会社IBJ)
業種 | 婚活 |
稼ぎやすさ | 粗利率90%以上。 顧客単価48万円以上。 |
拘束時間 | 在宅・テレワーク可 |
初期投資 | 160万円~ |
総合評価 |
特徴
・会員数NO.1(会員約7万名)の結婚相談所連盟 ※日本マーケティングリサーチ機構調べ(2020年9月調査)
・加盟相談所数は約2,800社!
・業界唯一の東証一部上場企業!
・圧倒的なシステム開発力とサポート力♪
日本結婚相談所連盟のフランチャイズは、粗利90%以上(ロイヤリティ一切不要)で自宅での開業も可能な副業・週末ビジネスにぴったりのフランチャイズです。
9割以上が未経験スタート。在宅・テレワークも可能というのが本当に嬉しいところです。
コメダ珈琲(株式会社コメダホールディングス)
業種 | 飲食店 |
稼ぎやすさ | ロイヤリティが1席あたり1,500円の定額制で安く、売上変動型ではない 従業員の採用など固定費はかさむため稼ぐまでの道のりはやや険しい |
拘束時間 | バイトのシフトが合わない場合など、突発的に拘束時間が増える場合がある |
初期投資 | 初期費用は1,000万円超の可能性あり 加盟金:300万円 加盟保証金:300万円~900万円 研修費用:50万円店舗施工指導料:200万円~350万円 |
総合評価 |
特徴
・初期費用が高いため、脱サラを考えている人や副業を考えているような人には不向き
・ロイヤリティは定額かつ低額なため、長期安定収益につなげやすい
コメダ珈琲は近年フランチャイズ店を急加速させており、全国800店舗以上にまで伸びています。
また、全店舗のうち99%がフランチャイズというのも特徴の一つです。
まさにフランチャイズとして人気の飲食店の代表格といっても過言ではありません。
FamilyMart(株式会社ファミリーマート)
業種 | 小売店 |
稼ぎやすさ | ロイヤリティが営業利益連動型となっており、 稼ぎを伸ばせば伸ばすほどロイヤリティが高くなってしまう 営業利益が出ていなければロイヤリティの出費がなくなるため、 利益化までは比較的早く達成できる、倒産しにくい |
拘束時間 | バイトのシフトが合わない場合など、突発的に拘束時間が増える場合がある。 24時間営業としている場合、突発的に寝る間もないくらいの拘束時間が発生する可能性がある。 |
初期投資 | 初期費用が運転資金のみで良いようなプランも用意されており、 初期費用が200万円程度で済む |
総合評価 |
特徴
・コンビニFCの中では、比較的様々なFCプランが用意されており、初期費用を抑えるようなプランも選べるところが特徴。
・ロイヤリティが営業利益変動型であり、大きな稼ぎを得ようとすることが難しい。
フランチャイズの代表格であるコンビニ大手の一つであるファミリーマートも人気のフランチャイズの一つです。
ファミリーマートのフランチャイズの特徴としては、様々なプランが用意されており、初期費用を抑えて開業することも可能であるというところです。
脱サラ、独立、開業などを考えている人には嬉しい特徴です。
鶏笑(株式会社NIS)
業種 | 食品販売 (からあげテイクアウト専門) |
稼ぎやすさ | FC加盟コストは、ブランド使用料月額2万円のみ テイクアウト専門店なので、コロナ渦でも収益化しやすい まだ知名度は少ないためその点ネック |
拘束時間 | バイトのシフトが合わない場合など、 突発的に拘束時間が増える場合がある。 24時間営業としている場合、 突発的に寝る間もないくらいの拘束時間が発生する可能性がある。 |
初期投資 | 加盟金100万円 研修費30万円 ※税抜き |
総合評価 |
特徴
・からあげのテイクアウト専門店で、通常の飲食店と比べて初期費用がかからない
・ロイヤリティが月額2万円固定と安く稼ぎやすい
コロナ渦で飲食店を今から始めるのはリスクがある一方で、テイクアウト専門店は業績を伸ばしているところも多く、今からフランチャイズを始める人にはおすすめの業態の一つ。
初期費用は130万円とそれなりにかかるものの、以後のロイヤリティは月額2万円で固定なので、稼ぎやすさはあります。
フランチャイズサイト4選~フランチャイズ募集の一覧から探す方法~
フランチャイズのおすすめは先ほど紹介させていただきましたが、そもそもフランチャイズ募集をしている本部の一覧から、自分がやりたいフランチャイズを探すといった方法をとりたいという方もいるかもしれません。
そこで、ここからは、フランチャイズ募集している本部の一覧を掲載しているようなWEBサイトを紹介していきたいと思います。
フランチャイズの窓口
特徴
・185件(2023年1月9日現在)のフランチャイズを掲載しており、検討には十分な掲載数が揃っている
・コールセンターが用意されており、気軽に電話相談ができる
フランチャイズの窓口は、東証グロース上場企業のシェアリングテクノロジーが運営しており、上場企業が運営しているという点で安心感があります。
フランチャイズを選ぶという作業は多くの人にとって一生に一度あるかないかのミスの許されない重要な選択の一つです。
そんな重要な選択を支援してくれるサイトであるがゆえに運営している会社がしっかりしているかどうかは非常に重要になってきます。
また、コールセンターが用意されており、単なるFCの比較サイトというよりは、気軽に相談ができ、具体的にFCをどこに決めるのかの意思決定までしっかりとサポートしてくれるできるという点がオススメです。
上場企業が運営しており安心かつ、コールセンターに気軽に相談できるという2点が非常に良いので、筆者おすすめサイトの一つです。
ぜひ、下記バナーよりチェックしてみてください。
フランチャイズ比較.net(比較ネット)
特徴
・158件(2023年1月9日現在)のフランチャイズを掲載しており、規模としては日本最大級(弊社調べで掲載数2位)
・東証プライム上場(旧東証1部上場)企業が運営で安心
フランチャイズ比較.netは、東証プライム市場上場企業のじげんが運営しているフランチャイズ比較サイトです。
フランチャイズを選ぶという作業は多くの人にとって一生に一度あるかないかのミスの許されない重要な選択の一つです。
そんな重要な選択を支援してくれるサイトであるがゆえに運営している会社がしっかりしているかどうかは非常に重要になってきます。
その点、大手上場企業のじげんが運営しているという安心感は非常に重要ですので、筆者おすすめの一つさせていただいています。
掲載数も直近で172件と増加してきており、比較するには十分な数が揃っています。
FC比較.netもフランチャイズの窓口とともに、以下のバナーからぜひチェックしてほしいサイトの一つです。
探す!フランチャイズ
特徴
・111件(2023年5月31日現在)のフランチャイズを掲載しており、規模としてはそれなりに多いため選択肢の一つとして使える
・アドバイザーがついてくれるため安心
「探す!フランチャイズ」は、アドバイザーがついてくれるため、初めてでもFC探しをしやすいというのが特徴です。
フランチャイズで起業・独立を検討している人にとっては、ただサイトをみてセミナーに参加しFCに申し込むというだけでは正直不安なところも多いと思います。
そこで、アドバイザーがフランチャイズで起業・独立する際の注意点などをしっかりとアドバイスしてくれるというところは、非常に大事になってきます。
掲載数も直近で111件と増加してきており、比較するには十分な数が揃っています。
「探す!フランチャイズ」もFC選びの選択肢の一つとしてチェックしておいて損はないでしょう。
アントレ
特徴
・234件(2023年1月9日現在)のフランチャイズを掲載しており掲載社数は業界トップクラス
アントレは、掲載社数が258件とFC比較サイトの中で最も多く、比較サイトとしてはオススメのサイトの一つです。
掲載数が多いのがうれしいところですが、上場企業が運営していないという点において、3番目のおすすめ度とさせていただきました。
フランチャイズに参加(フランチャイジー)のメリット・デメリット
フランチャイズに参加(フランチャイジー)のメリット・デメリットについて解説します。
- ノウハウや知識がなくても独立・起業が進めやすい
- 「大手の」「有名な」看板を使える
- 経営支援などの様々なサポートが受けられる
- 顧客を紹介(集客)してもらえる
- 多くの売上・利益を得られる可能性がある
- 初期投資やロイヤリティが発生する
- フランチャイザーの評判が落ちたら自社の経営成績にも影響する
- 失敗した場合には倒産(自己破産)するリスクがある
メリット①ノウハウや知識がなくても独立・起業が進めやすい
多くのフランチャイズでは、本部(フランチャイザー)がノウハウや知識を研修などを通して詳しく教えてくれます。
ですので、ノウハウや知識がなくても独立・起業が進めやすいというのがメリットとしてあります。
メリット②「大手の」「有名な」看板を使える
フランチャイズは、直営店と見た目がかわらないです。
そのため、本部(フランチャイザー)の「大手の」「有名な」看板を使えます。
フランチャイズを募集している本部(フランチャイザー)はTVCMなども盛んに行っていることが多く、非常に有名どころも多いです。
そういった有名な看板を利用できるのは大きな武器になるでしょう。
メリット③経営支援などの様々なサポートが受けられる
フランチャイズは、本部(フランチャイザー)が全面サポートしてくれることが一般的です。
本部(フランチャイザー)からすると自分たちの会社の看板を背負って一緒に成長してくれるフランチャイジーを全力で応援するのは当然のことです。
経営支援など様々なサポートを受けられることもメリットとして大きいでしょう。
メリット④顧客を紹介(集客)してもらえる
フランチャイズは本部(フランチャイザー)で集客を担っていることが多いです。
自分が担当しているエリアに関しては、顧客がきた場合には、そのまま自分の客として流してくれるでしょう。
そのため、一から自分で看板を作って開業する場合に比べて、集客に困るということが少ないというのがメリットとしてあります。
メリット⑤多くの売上・利益を得られる可能性がある
フランチャイズは成功しているところでは、本当に会社として成長しているところも多いです。
中にはフランチャイズを色々かけもちして売上数10億円~数100億円程度と成功している会社も多々あります。
一方で失敗しているところもありますので、どこのフランチャイズを選ぶかは本当に重要なポイントになります。
デメリット①初期投資やロイヤリティが発生する
初期投資やロイヤリティが発生するのはデメリットです。
自分でフランチャイズを使わずに事業をスタートするとしても、初期投資はかかります。
ですが、本部費という形で初期投資がフランチャイズを使わない場合よりは増えることが多いです。
また、顧客を紹介してもらって上がった売上には数10%のロイヤリティを支払う必要があるというフランチャイズが多いです。
もっとも、自社で集客できるようになってくると、ロイヤリティを極力払わずに進められるようなフランチャイズもありますので、デメリットをできるだけ少なくできるフランチャイズを選ぶのがポイントです。
デメリット②フランチャイザーの評判が落ちたら自社の経営成績にも影響する
本部(フランチャイザー)の「有名」な看板を利用できるのがメリットの反面、評判が落ちた場合はフランチャイジーである自社にも影響があるのがデメリットです。
本部で不祥事が起こった場合でも、同じ会社の一部とみられてしまう自社への影響はかなり出てしまいます。
これは慎重に考えるべきですが、本部で不祥事が起こるかどうかはフランチャイジーである自分達では判断することがほぼ不可能です。
本部で不祥事があった場合は、事故にあったとおもってあきらめるほかないかもしれません。
デメリット③失敗した場合には倒産(自己破産)するリスクがある
本部の社員として店長を任されてるのであれば、自分が首にならない限り、給料が毎月もらえます。
ですが、フランチャイジーとしてフランチャイズに参加した以上、経営成績が悪くなり、赤字に至った場合には、最悪倒産(自己破産)するリスクはあります。
あくまで自分の会社(事業)ですので、慎重に判断する必要があります。
フランチャイズに参加(フランチャイジー)に向いている人・向いていない人
フランチャイズに参加(フランチャイジー)に向いている人・向いていない人について解説します。
- 独立・起業したての方
- 新たな事業を模索している方
- 集客が得意な方
- 自分の力で事業を創りたい・進めたい方
向いている人①独立・起業したての方
独立・起業したての方で、自分で始める事業が見つからないという方は、フランチャイズからはじめるのも良い選択肢の一つです。
特に集客面でサポートしてくれるフランチャイズであれば、起業したてでも売上がたちますので、失敗するリスクが減ります。
向いている人②新たな事業を模索している方
新規事業としてフランチャイズにチャレンジする方も多いです。
フランチャイズは、成功すれば横展開がしやすく、売上や利益の規模をすぐに上げやすいという特徴があります。
ですので、新たな事業としてフランチャイズを検討するのは良い選択肢の一つでしょう。
向いていない人①集客が得意な方
自分で集客できるという方は、フランチャイズで得られる「有名な看板」や「集客の手伝い」を受ける必要がありません。
そのため、フランチャイズに頼る必要がありません。
自分で集客できるという方は、自分で一から事業を進めても成功しやすいため、フランチャイズは向いていないと言えるでしょう。
向いていない人②自分の力で事業を創りたい・進めたい方
そもそも、フランチャイズは本部(フランチャイザー)からの制約を受けやすいというところがあります。
仕入先が決まっていたり、マニュアルを変更することも本部の許可を得ないと難しいなど様々な制約があります。
自分で、色々と考えて事業を進めたいという方はフランチャイズには向いていないといえるでしょう。
フランチャイズ加盟の流れや仕組みとは
さて、ここからはフランチャイズ加盟するまでの流れやフランチャイズのそもそもの仕組みについて解説していきたいと思います。
フランチャイズ本部主催のセミナー参加が一般的
実際に興味があるフランチャイズが見つかったら、本部主催のセミナーに参加して、実際にフランチャイズに加盟するかどうかを決定するのが一般的なプロセスになります。
しかし、最近はコロナ渦ということもあり、セミナーではなく、ZOOMなどのテレビ会議システムを使った個別面談などに切り替わっているところも多いです。
フランチャイズビジネスの仕組みや歴史とは(日本では1963年にダスキンと不二家がスタート)
そもそも、フランチャイズという仕組みを改めて解説します。
フランチャイズという仕組みができたのは実は最近(60年ほど前)なのです。
飲食店のフランチャイズを例にとって考えてみましょう。
フランチャイズという仕組みがない時代、飲食店を経営している経営者は、売上を拡大するために、どんどん直営店を展開していきました。
しかし、店舗開発の都度、従業員を現地で採用したり、不動産を確保したりと、非常に煩雑な作業に追われることになります。
これが非常に煩雑かつ、展開のスピードが遅くなってしまうことを懸念していた経営者が、フランチャイズという仕組みを開発しました。
これにより、自社のリソースのみでなく、全国各地の有志のリソースを使って一気に店舗拡大することができるというのが本部にとって最大のメリットになり、今現在は非常によく使われている経営手法になりました。
フランチャイズの仕組みは、いわゆるブランド料や経営指導料を加盟してくれたオーナーから収受することを条件に、ブランドやノウハウを提供し、本部(フランチャイザー)と加盟店(フランチャイジー)双方がWINーWINの関係を築き、互いに売上、利益を伸ばしていくというモデルです。
この仕組みで重要なのが、本部、加盟店双方にとってWINーWINを築けるかどうかです。
フランチャイズに関するその他の豆知識や注意点
最後に、フランチャイズに関するその他の豆知識や注意点などをご紹介します。
フランチャイズで独立する意味とは?!メリット、デメリットを解説
そもそも、今から独立するというときにフランチャイズという選択肢をとる意味はどこにあるのでしょうか。
フランチャイズ独立のメリット、デメリットを以下にまとめました。
メリット
本部のブランド力を利用できる
継続的な集客支援、研修支援などが受けられる(つぶれにくい)
商品・サービス開発などは本部が実施してくれるため、未経験でも参入しやすい
デメリット
ロイヤリティや加盟金などを本部に支払う必要がある
本部のマニュアルなどがあり、一定程度ルールに従う必要がある
本部のブランド頼みになるため、様々な環境の変化に弱い
企業が事業横展開で取るべき選択肢は「M&A」か「フランチャイズ」か「新規出店」
フランチャイズで事業拡大する意味を本部側の視点で改めて考えてみましょう。
上場企業で代表取締役をつとめていた筆者はフランチャイズという選択肢は事業の横展開の方法の一つとして非常に有効であると考えています。
企業が事業や店舗を横展開するときに、よく自社による新規出店という方法を選択しがちです。
しかし、実はM&AやFC展開の方が、よっぽど企業側にとってもリスクが少なく拡大できる方法になりうるということを企業側はもっと理解しておくと良いでしょう。
たこ焼き屋のようなキッチンカーフランチャイズはどうなのか?
一昔前は、キッチンカーのフランチャイズが流行っていました。
たこ焼き屋のキッチンカーなどは、皆さんも一度は見たことあるかもしれません。
フランチャイズは広くみんなに加盟してもらうには、初期投資がかからないということが必須です。
キッチンカー1つあればたこ焼き屋を展開できるという点において、たこ焼き屋のフランチャイズ展開というのが流行っていた時期もありました。
しかし、現在は、そもそもたこ焼きだけに限らずファストフードが乱立してきています。またキッチンカーではなく、デリバリーサービスを駆使した飲食店なども増えてきていますので、必ずしもキッチンカーにこだわる必要もなくなってきているのが現状です。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
独立、起業をフランチャイズでしようと考えている人はぜひ紹介したフランチャイズも検討対象の一つに入れていただければ幸いです。