KINTOを利用しようか迷っているけど、実際のところどうなの?
KINTOはTOYOTAが運営する「車のサブスク」サービスで、カーリースとしては定番と言っていいサービスです。
ですが「車のサブスク」という取っつきにくいサービスのために、利用すると思いもかけないデメリットがあって後悔しないかと気がかりなことも多いですよね。
そんな疑問に答えるために、この記事では実際のKINTO利用者から口コミや評価を収集し、徹底的にお答えしていきます。
最初に今回調査した結論からお伝えすると、KINTOの口コミや評判では次のことが言えます。
- 自動車税や車検費用が含まれている
- 初期費用が0円
- 任意保険料が月額料金に含まれている
- 申し込みがWEBで簡潔してカンタン
- 残価設定がない(クローズドエンド型)
- 最短3年縛りの契約期間がある
- 毎月1,500kmの走行距離制限がある
- 自分が所有している車ではない
- 任意保険の等級を引き継げない
- 値引き交渉ができない
▼この記事のポイント
・KINTO利用者の満足度は平均4.1点と良好
・カーリースの中でKINTOの月額費用は最安レベル
・KINTOには向いてる人/向いてない人がいる
またこれらの口コミや他社との比較を通すと、KINTOが向いている人と、向いていない人はこのような違いが挙げられます。
KINTOのメリットが大きい人 | KINTOのデメリットが大きい人 |
---|---|
・車の初期費用の準備が難しい人 ・カーライフを始めて年数が浅い人 ・車の支出のデコボコをなくしたい人 | ・毎日車を使う人 ・任意保険の等級が高い人 ・転勤、転職、結婚、出産が3年以内にありそうな人 |
KINTOは車のサブスクサービスとしてかなり魅力的な選択肢になりますが、最短3年の縛り契約があるので失敗は絶対に避けたいところです。
この記事を最後まで読む頃には、自分がKINTOを利用すべきかどうかの判断を自信をもってできるようになりますので、ぜひじっくり腰をすえて読み進めてください。
KINTOの総合的な満足度評価は平均4.1点と良好
まずはKINTO利用者による、KINTOの総合的な満足度の評価から見ていきましょう。
総合的な満足度は、KINTO利用者の81.3%が「やや満足」以上の評価をし、平均すると4.1点(5点満点中)の良好な結果となっています。

また注目すべき点として、「やや不満」「かなり不満」の評価をした人が今回の調査結果ではともに0.0%で、KINTOに不満をもっている利用者はいませんでした。
この時点でKINTOはとても満足度の高いカーリースサービスと言えそうですが、ここからさらにKINTOの評価を次の3つの観点から詳しく深掘りしていきます。
・KINTOの月額料金
・KINTOの始めやすさ
・KINTOのアフターサポート
以下、それぞれの観点を詳しく見ていきます。
KINTOの月額料金に対する満足度評価
まずKINTOの月額料金に対する満足度を見ると、75.0%の利用者が「やや満足」以上の評価をつけています。

KINTOの料金に対する満足はおおむね良好といえる結果ですが、「やや満足」(56.3%)が最多のところを見ると、めちゃくちゃいいというより、KINTOは納得感のある料金というのが近そうです。
実際に今回調査した利用者は、「どのくらいの月額料金を支払っていたのか?」を聞いた結果が下図です。

全体を見ると「4万円以下」の月額料金を払っている利用者が50.0%、「4万円以上」の月額料金を払っている利用者が残りの50.0%とちょうど二分されています。
この月額料金が二分化されている理由は、主にKINTOでリースしている車種だと考えられます。
実際にKINTO利用者がリースしている車種を聞くと、料金の分布と似たような分布になっています。

具体的にいうと、ヤリスやルーミーなどのコンパクトカーや、ライズやヤリスクロスなどの小さめのSUVをリースしている利用者は4万円以下で収まっています。
一方でシエンタやヴェルファイアなど大きめのミニバンをリースしている利用者は4万円以上といった具合です。
当たり前ですが、大きいボディや排気量をもつ車は購入価格も上がるので、それに連れて月額料金も高くなるということですね。
またKINTOではこの月額費用に、任意保険料や車検費用が含まれています。
そのためこの月額費用に、月々のガソリン代と駐車場代を合わせた「+2~3万円」ほどの金額が、実質的な月々の車の出費ということになります。
つまり6~8万円前後が、KINTOを利用したときの車に関する毎月の出費総額とイメージしておけば大きく外しません。
このKINTOの月額料金については、あとでさらに詳しく説明します。
そのためいったんここではKINTOの月額料金に対する満足度は、7割以上の利用者から好評されていることを押さえておいてください。
KINTOの始めやすさに対する満足度評価
次にKINTOの利用の始めやすさに対する満足度を聞いたところ、87.5%の利用者が「やや満足」以上の評価をしました。

実際のところKINTOのサービス申込みはWEBで完結し、何度も店舗に足を運ぶことなく利用を始めることができます。
また車を購入するときのように、車庫証明書や印鑑証明書を用意する必要もありません。
さらに多くの利用者が選択している「初期費用フリープラン」であれば、車を購入するときに必要となる頭金や事務手数料も必要ありません。
KINTOの始め方はあとで詳しく説明しますが、ひと言でいうと「え、これだけでいいの?」という印象を抱くほどスムーズに始められます。
こうした利用時の手続きの手軽さを、約9割の利用者が好感しているのもうなずける結果です。
KINTOのアフターサポートに対する満足度評価
最後にKINTOを利用し始めたあとの、アフターサポートに関する満足度を聞きました。
結果は、KINTOの100.0%の利用者が「やや満足」以上の評価を入れるかなり評価の高い結果となりました。

KINTOを利用すると車検から定期点検、自動車保険、事故時のロードサービスなどのアフターフォローがKINTOから受けられます。
一方で車を購入した場合であれば、任意保険を自分で探したり、トラブル時のロードサービスは自分で手配する必要があります。
また車を購入した場合だと、ディーラーや任意保険会社、修理工場など、相談する窓口がたくさん発生してしまいますが、KINTOならKINTOの窓口で一本化できます。
つまり初めて車に乗る方でも「どこに、なにを相談すればいいのか?」を悩む必要がないというわけですね。
なにより定期点検や車検も車を購入したときと同様にTOYOTAのディーラー店で行えるのも、強い安心感があります。
こうしたことを受け、今回調査したすべての利用者からアフターフォローが好感されていると考えられます。
KINTOのいい口コミ
ではこの章からは、KINTO利用者による具体的な口コミを見ていきます。
まずはKINTOのいい口コミから見ていきますが、いい口コミの傾向にはこのような傾向が見られました。
実際にはこのような口コミです。
「任意保険や税金、車検が月額に含まれ、見積もりもオンラインで完結。メンテ予約や代車手配がスムーズで、突発コストが発生しない安心感が大きかった(63歳男性、ヤリスクロスをKINTOで利用)」
「税金、車検、保険などの費用がかからないので大きな出費を抑えられる(27歳女性、ルーミーをKINTOで利用)」
「車を購入することを考えたら、使いやすいしお手頃だと思う」(26歳女性、シエンタをKINTOで利用)
詳しくは次章のKINTOを利用するメリットで説明しますが、KINTO利用者の中でもっとも多かった声は「車に関する支出を管理しやすくなる」という点でした。
もちろん自動車税や任意保険の支払いは毎年決まった月に請求が来るのですが、カーライフに不慣れだったり、ついうっかり忘れていてヒヤっとした経験がある方も多いはずです。
KINTOはこうした車に関する支出を「毎月定額」にできるのですが、これを好感する声が口コミとして多く目立ちました。
このほかのKINTOのいい口コミをご覧になりたい方は、下をタップしてください。
性別 | 年齢 | 利用している車種 | いい口コミ |
---|---|---|---|
男性 | 46 | ヤリスクロス HYBRID Z(2WD) | 任意保険や税金、車検が月額に含まれ、見積もりもオンラインで完結。メンテ予約や代車手配がスムーズで、突発コストが発生しない安心感が大きかった。 |
男性 | 63 | ヤリスクロス | 頭金なしで新車に乗れる点と、保険や税金が月々の支払額に含まれているのが便利でした。 |
女性 | 26 | シエンタ | 車を購入することを考えたら、使いやすいしお手頃だと思う |
女性 | 30 | プリウス | 誰でも簡単に借りることができる |
男性 | 29 | ルーミー | 好きな車に手軽に乗れること。 |
男性 | 43 | ヴェルファイア | 通常の購入は出来なかったが、KINTOなら注文出来た。 |
女性 | 52 | プリウス | 初期費用をおさえて、新車に乗れる |
女性 | 34 | トヨタ・ヤリス | 月額料金にすべての費用が含まれていたこと。 |
男性 | 51 | プリウス | サービスが良い。 |
女性 | 30 | ヤリスクロス | 車に関する維持費(保険・税金・メンテナンス)をまとめて管理できるので、家計の計画が立てやすいところが良かったです。 |
男性 | 34 | ヤリスクロス | 保険料金も一緒なので事故でも安心 |
男性 | 30 | ヤリス X GAS 1.5L 2WD | 自動車税や保険料、車検代も込みな点 |
男性 | 43 | トヨタアクア | 初期費用抑える事ができた |
女性 | 27 | ルーミー | 税金、車検、保険などの費用がかからないので大きな出費を抑えられる。 |
女性 | 41 | ヤリス. | 購入して所有するより負担がないと思った(法人利用) |
男性 | 34 | プリウス | 契約までは迅速な対応でしたのでストレスなかった。 |
KINTOの悪い口コミ
では一方で、KINTOの悪い口コミにも目を向けておきましょう。
KINTOの悪い口コミには、このような傾向がありました。
具体的にはこのような悪い口コミです。
「割高なのと、人気車は条件が合わず妥協した」(34歳男性、プリウスをKINTOで利用)
「希望する車種がKINTOのラインアップに含まれていない場合がある」(34歳女性、ヤリスをKINTOで利用)
「借り物なので事故、傷などに気を使う。走行距離も月で決まっている」(27歳女性、ルーミーをKINTOで利用)
この悪い口コミも次章のデメリットの章で詳しく解説しますが、KINTO利用者に多かった悪い口コミは車種選びの選択肢の少なさが挙がっています。
KINTOではTOYOTA、SUBARU、レクサスの一部の車種しか取扱いがなく、ほかのカーリースと比較すると、かなり車種の選択肢は少ないです。
ですがこの記事を読んでいる多くの方は、KINTOが検討のまな板に乗っている段階で、TOYOTA製の車をお考えだと思いますので、これはさほど問題にならないと思われます。
またいずれ返却する必要があるため、自分好みに車をカスタマイズすることは基本的にはできない点も悪い口コミとして挙がっています。
つまり好きなカーナビやカーステレオをつけたり、タイヤのホイールを替えたりは原則としてできません。
仮にカスタムした場合は、返却時に借りた当初の状態に戻す必要があります。
またこのほかのKINTOの悪い口コミをご覧になりたい方は、下をタップしてください。
性別 | 年齢 | 利用している車種 | 悪い口コミ |
---|---|---|---|
男性 | 46 | ヤリスクロス HYBRID Z(2WD) | 家計管理が楽になり、年払いイベント(更新・納税・車検)がゼロに。事故対応の窓口が一本化され、平日の手続き外出が不要になり、可処分時間が増えた。 |
男性 | 63 | ヤリスクロス | 自動車保険や維持費の心配がなくなり、安心して車を利用できるようになりました。 |
女性 | 26 | シエンタ | 特に思いつかない |
女性 | 30 | プリウス | 特にはないです |
男性 | 29 | ルーミー | 自分のものにはならない点 |
男性 | 43 | ヴェルファイア | 税金・保険・メンテナンス費用がリース料に含まれているので楽。 |
女性 | 52 | プリウス | 日々の車移動が快適になった。 |
女性 | 34 | トヨタ・ヤリス | 希望する車種がKINTOのラインアップに含まれていない場合がある。 |
男性 | 51 | プリウス | 料金が高い気がする。 |
女性 | 30 | ヤリスクロス | 車検や保険の更新などの手続きを気にしなくてよくなった点が一番ラクになったと感じます。 |
男性 | 34 | ヤリスクロス | 金額が高いことと、返却すること |
男性 | 30 | ヤリス X GAS 1.5L 2WD | 車のカスタマイズに関して制限がある点 |
男性 | 43 | トヨタアクア | トータルは高い |
女性 | 27 | ルーミー | 借り物なので事故、傷などに気を使う。走行距離も月で決まっている。 |
女性 | 41 | ヤリス. | 特に思い浮かばない |
男性 | 34 | プリウス | 割高なのと人気車は希望の条件が合わず、妥協した。 |
これらの口コミをふまえて、次章ではさらにKINTOのメリット・デメリットを深掘りします。
口コミや比較から見るKINTOのメリット
まずは、利用者の口コミや他社サービスの比較を通したKINTOを利用するメリットから見ていきます。
KINTOを利用するメリットとしては、次のようなものが挙げられます。
▼KINTOを利用するメリット
・自動車税や車検費用が含まれている
・初期費用が0円
・任意保険料が月額料金に含まれている
・申し込みがWEBで簡潔してカンタン
・残価設定がない(クローズドエンド型)
以下、それぞれのメリットを詳しく見ていきます。
【メリット1】自動車税や車検費用が含まれている
まずKINTOを利用するメリットの1つ目は、自動車税や車検費用が月額費用に含まれているということです。
つまり月額費用以外の料金は基本的に発生しないということです。
このメリットは、車を購入して所有した場合と比較するとわかりやすくなります。
基本的に車を自分の所有物としてもっていると、所有しているだけで年に15~20万円ほどの費用が定期的に発生します。
▼車を所有していると発生する費用
費用の種類 | 発生頻度 | 費用の目安 |
---|---|---|
自動車税 | 年1回 | 5万円前後 |
車検 | 2年に1回 | 10万円前後 |
定期点検 | 年1回 | 1万円前後 |
任意保険料 | 年1回 | 5万円前後 |
具体的にいうと、自動車税の支払いは毎年5月、車検は新車登録をした2か月前の月、といった感じで定期的に支払いが生じます。
これらの費用は基本的には一括で支払う必要があります。
つまり車を購入し所有すると、月々の車に関する支出額が、かなりデコボコした状態になるということですね。

もちろん前もってわかっていることではあるので準備はできるのですが、車検のある月は15万円超、任意保険や自動車税の納税月は5万円超と、大きな出費額になります。
またこうした維持費に加えて、ローンを組むと「ボーナス払い」などローンの支払い額も一定ではないということもあります。
それがKINTOを利用すれば月額費用以上に出ていくお金が基本的にはないので、お財布の管理が簡単というわけですね。
KINTOにもボーナス月に追加支払いをして月額料金を下げられるオプションはありますが、ボーナス月の追加支払いを行わないこともできます。
【メリット2】初期費用が0円
KINTOを利用する2つ目のメリットは、初期費用が0円で新車に乗れるという点です(初期費用フリープランを利用した場合)。
通常なら車を購入するとなると、必要になる初期費用には次のようなものがあります。
▼新車購入時の初期費用
頭金 | 購入額の20~30% |
---|---|
税金、強制保険料 | 5万円前後 |
手続き費用 | 3万円前後 |
ちなみに頭金はあくまで慣例的なもので、具体的にいくら払わなければならないということはありません(0円でもOK)。
ですが頭金を入れるなら全体感でいうと、数十万円単位の費用が車の購入時に発生します。
この初期費用を貯める期間を作ることなく、車に乗れるようになるという手軽さはKINTOのメリットといえますね。
【メリット3】任意保険料が月額料金に含まれている
KINTOを利用する3つ目のメリットは、任意の自動車保険料も月額料金に含まれているという点です。
これはほかのカーリースサービスと料金を比較するときに、見落としてはならない点です。
つまり、KINTOは任意保険料が月額料金に含まれていますが、ほかのカーリースでは含まれていません。
そのため他のサブスクサービスと比較するときは、「月額料金+任意保険料」の金額で比較する必要があるということです。
▼カーリースの任意保険の比較表
サービス名 | 任意保険 |
---|---|
KINTO | 含まれる |
カルモくん | オプション扱い |
オリックスカーリース | オプション扱い |
SOMPOで乗ーる | オプション扱い |
ただしKINTOで任意保険が月額費用に含まれている点は、現時点で任意保険に加入していない人にはメリットです。
ですが、すでに任意保険に加入してある程度等級が上がっている人にとってはデメリットにもなります。
詳しくはデメリットの章で解説します。
【メリット4】申し込みがWEBで完結してカンタン
4つ目のメリットは、申込みがWEBで完結して来店することなく、利用をスタートできるという点です。
車を購入するとなると、印鑑証明書や車庫証明書などさまざまな書類を用意したり、いろいろな書類にハンコを押す必要が出てきます。
ですがKINTOはWEBサイトで申し込みをして、審査通過後に契約するだけでそれ以上の手続きは必要ありません。
もちろんKINTOでリースする前に、実車の乗り心地を一度確認しておきたいという方は、お近くのTOYOTAのディーラー店に行って、目当ての車に乗っておくこともできます。
【メリット5】残価精算がない
4つ目のKINTOを利用するメリットは、残価設定がないクローズドエンド型のサービスであるという点です。
難しい専門用語が出てきていますが、簡単にいうとKINTOとの契約期間が終了したあと、追加の支払いが発生することがリスクが低いと考えてもらってOKです。
KINTOで解約時に追加で支払いが発生するケースは、距離制限以上の距離を走っていたり、キズや車内の汚れがひどい場合のみです。
あくまでKINTOしか利用するつもりがない方は、ここまでの説明で大丈夫です。
ですがほかのカーリースとも比較したい方は、残価設定について頭におく必要があるので以下を読み進めてください。
まず残価設定とは、将来の下取り額をあらかじめ購入代金から差し引いた金額にするという支払い方法です。
つまり、たとえば残価設定をつけて3年の契約期間でリース契約をしたのなら、3年後の下取り額を最初の購入金額から差し引いて、月額料金を計算します。

一見すると、月額料金が下がるので残価設定のほうがメリットがあるように思えますが、大きなデメリットもあります。
それは「車をぶつけて修理をした」「リースした車種が生産終了になった」など、車の価値が下がってしまうようなことが起こると、実際の3年後の下取り価格が初めにシミュレーションした金額よりも低くなることがあります。
その場合は、「想定上の下取り額」と「実際の下取り額」の差額を、契約終了時に一括で精算しなければならないという点です。
これがひどい事故を起こして廃車扱いになったりすると、車の価値がほぼ0になりますので、理論上は100万円単位の支払いになるおそれもあります。
ほかの主要なカーリースサービスと比較すると、むしろ残価設定があるカーリースサービスのほうが一般的です。
▼残価設定の有無の比較
サービス名 | 残価設定 |
---|---|
KINTO | なし |
カルモくん | あり |
オリックスカーリース | あり |
SOMPOで乗ーる | あり |
もちろん事故を起こしたときに100万円単位で支払いが生じたのでは、たまったものではありません。
そのためほかのカーリースサービスでも、事故時の補償をオプションでつけてリスクヘッジすることはできます。
ただしここではKINTOはサービスの仕組み上、残価精算がないという点だけ押さえておいてください。
口コミや比較から見るKINTOのデメリット
ここまでKINTOを利用するメリットを見てきましたが、ここからはデメリット面にも目を向けます。
KINTO利用者の口コミや他社のカーリースと比較したときに浮かび上がるKINTOのデメリットには、このようなものがあります。
▼KINTOのデメリット
・最短3年縛りの契約期間がある
・毎月1,500kmの走行距離制限がある
・自分が所有している車ではない
・任意保険の等級を引き継げない
・値引き交渉ができない
以下、それぞれのデメリットを掘り下げて見ていきます。
【デメリット1】最短3年縛りの契約期間がある
ひとつ目のKINTOのデメリットは、「3年、5年、7年」縛りの契約期間があることです。
より正確にいうと、この縛り契約はKINTOの「初期費用フリープラン」を利用したときに生じます。
つまり契約期間よりも前にKINTOを解約しようとすると、違約金が発生するということです。
これはKINTO以外のどのカーリースサービスでも同じで、同じく1~11年の契約期間の縛りがあります。
また「別に違約金を払えばいいんじゃない?」と思われるかもしれませんが、この中途解約費という名目の違約金は、高額になるおそれがあります。
違約金の計算方法は複雑なので詳細は割愛しますが、基本的にはこのような計算方法になります。
▼KINTOの中途解約金の計算方法
中途解約金(1~10ヶ月の月額費用)+未払いリース代(1~2か月分の月額費用)
残りの契約期間によって、「何ケ月分の月額料金が必要になるか?」の月数が増減するので、「中途解約金はいくらです」という形で示すのは難しいのですが、ざっくりいうと10~20万円程度は必要になることが多いでしょう。
そのため「もしかしたら3年以内に乗らなくなるかもしれない」という可能性がある方は、5か月分(10万円前後)の申込金を支払う必要はありますが、「解約金フリープラン」を選択するという手もあります。
ですが途中で車に乗らなくなる可能性がある方は、KINTO以外のカーリースの利用を検討するのがよりよい選択です。
つまり1年単位でリース契約できるカーリース(カルモくん、SOMPOで乗ーる)を利用するということです。
▼最短契約期間の比較
KINTO | 3年 |
---|---|
カルモくん | 1年 |
オリックスカーリース | 2年 |
SOMPOで乗ーる | 1年(※要相談) |
最短1年契約であれば、もし中途解約になってしまった場合の違約金も少額で納まります。
【デメリット2】毎月1,500kmの走行距離制限がある
KINTOの二つ目のデメリットは、「1,500km/月」の走行距離制限があるという点です。
もっと正確にいうと、契約が満了した時点で決められた走行距離内に収める必要があるということです。
▼KINTOの距離制限(契約満了時)
3年 | 54,000km |
---|---|
5年 | 90,000km |
7年 | 126,000km |
つまり1,600km走っている月があっても1,400kmで収まっている月もあって、帳尻が合っていれば問題はありません。
一方で、走行距離が契約満了時に制限を超えている場合は、超過料金が発生します。
これは走行距離が多い車は、下取り価格が下がることが理由です。
ではこの「1,500km/月」という距離は、どのくらいの走行距離になるのかをより深く考えてみます。
この月間の走行距離は「どのくらいの頻度で車に乗りそうか?」という頻度で考えるのがわかりやすいです。
▼車に乗る頻度と1回あたりに走れる距離
車に乗る頻度 | 1乗車あたりの目安距離 |
---|---|
毎日 | 50km |
週3、4回 | 90~125km |
週2回(週末のみ) | 185km |
週1回 | 375km |
※1か月30日として試算。
つまり距離制限に引っ掛かるリスクがある人は「毎日通勤で車を使う人」です。
1日あたり50km以内に収まっていないと、「1,500km/月」に収まりませんので、片道25km圏内に勤務先がある必要があります。
時間でいうと片道30分ほど通勤で車に乗っている場合は要注意で、休日は意識的に車を乗らないようにする、などのケアが必要になってきます。
ちなみにこの距離制限をほかサービスと比較したものが、下表になります。
▼走行距離制限の比較
KINTO | 1,500km/月 |
---|---|
カルモくん | 1,500km/月(7年以上契約は無制限) |
オリックスカーリース | 2,000km/月 |
SOMPOで乗ーる | 500km or 1,000km/月 |
距離制限がもっとも長いオリックスカーリースであれば、「2,000km/月」の上限になりますので、1回あたりの目安距離は「66.6km」まで伸びます。
ただこの制限も超えてしまいそうな方は、カーリースという選択肢ではなく、車を「購入」したほうがお得です。
【デメリット3】自分が所有している車ではない
3つ目のKINTOのデメリットは、お金を払い続けているものの自分が所有する車にはならない、という点です。
これが具体的にどういうデメリットがあるかというと、車を自分好みにカスタマイズすることが一切できないということです。
つまり不動産の賃貸物件のようなもので、返却時には借り始めた状態にして返却する(原状回復)必要があります。
車のカスタムというと、パーツを交換したり、ドレスアップしたりという敷居の高いイメージがあるかもしれませんが、「ドライブレコーダーをつけたい」や「カーステレオをもう少しいいのにしたい」というものもカスタムに当たります。
またほかのカーリースでは契約満了時に車をもらえるという選択肢があるのですが、KINTOは契約終了後は必ず返却する必要があります。
もちろん自分の車ではないから、自動車税や車検費用を月額料金に含め定額にできるというメリットが生まれるわけですが、契約満了時にはカスタムしても元に戻して返却する必要があります。
【デメリット4】任意保険の等級を引き継げない
KINTOの4つ目のデメリットは、任意保険の等級を引き継げないという点です。
これはすでに任意保険に長年継続して加入している方だけが対象になるデメリットです。
メリットのところで、KINTOでは任意保険の料金も月額料金に含まれていると説明しましたが、裏を返せば自分で任意保険を選ぶことはできず、半強制的にKINTOが用意する任意保険を利用することになります。
そのため現在契約している任意保険は解約して、等級をリセットすることになります。
この任意保険の等級は、長年任意保険に加入している40代や50代の人にとっては保険料が実質的に上がることになるのでデメリットです。
そのため長年任意保険に加入している方は、任意保険を自分で選べるほかのカーリースを利用するのがお得です。
▼カーリースの任意保険の扱い方比較
サービス名 | 任意保険の選択 |
---|---|
KINTO | 自分で選べない |
カルモくん | 自分で選べる |
オリックスカーリース | 自分で選べる |
SOMPOで乗ーる | 自分で選べる |
またどうしてもKINTOがいいという方は、現在契約している保険会社にこれまでの等級を10年間ステイできる「中断証明書」をもらっておくという手もあります。
ですが任意保険に加入して数年しか経過しておらず等級も上がっていない20代の方にとっては、大きなマイナスにはなりません。
【デメリット5】値引き交渉ができない
KINTOの5つ目のデメリットは、一切の値引き交渉ができないという点です。
これは新車を購入するときと比較するとわかりやすいのですが、車を購入する場合はディーラーや販売店に値引き交渉をするのが一般的です。
またディーラー側も新車であれば車両価格の10%前後は値引きできる幅をもっていることが多く、もし値引きが難しい場合も車検の割引をつけたり、メンテナンスをサービスでつけてもらうことができます。
ですがKINTOの場合はそういった値引き交渉ができる場すらありませんので、定価で新車を購入するのと同じことになります。
これは金額でいうと15~30万円前後の違いになりますので、値引きができる/できないは大きな差になります。
ただしこれはKINTOに限らず、どのカーリースを利用しても同じことです。
そのため車のサブスクサービス全般のデメリットといえます。
さてここまでKINTOのメリットとデメリットを見てきましたが、あらゆるサービスがそうであるように、KINTOにもやはり一長一短があります。
おさらいですが、メリット・デメリットを突き合わせて比較すると、KINTOではこんなことが言えます。
▼KINTOに向いてる人・不向きな人
KINTOのメリットが大きい人 | KINTOのデメリットが大きい人 |
---|---|
・車購入の初期費用の準備が難しい人 ・カーライフを始めて年数が浅い人 ・車の支出のデコボコをなくしたい人 | ・任意保険の等級が高い人 ・転勤、転職、結婚、出産が3年以内にありそうな人 ・毎日車が必要な人 |
もしKINTOのデメリットが大きそうな方は、ほかのカーリースを選択肢に入れるか、そもそもカーリースではなく、新車・中古車を購入することを検討してみてください。
さてここまではKINTOのメリット・デメリットについて見てきましたが、まだ利用したときのイメージが漠然としているという方も少なくないと思います。
そのため次の章では、「実際にKINTOを利用している人はどんな風に使っているの?」というところを見ていきます。
KINTO利用者の利用実態調査
この章では、今回アンケート調査に回答してくれたKINTO利用者たちの利用実態を見ていきます。
結論からお伝えすると、利用者たちはKINTOをこのように活用しています。
▼KINTO利用者の使い方
・利用者の8割以上が「初期費用フリープラン」
・3年契約の利用者が56.3%
・「週に3、4回以上」乗る人が62.5%
以下、それぞれの項目を掘り下げて見ていきます。
KINTO利用者の8割以上が「初期費用フリープラン」
まずKINTOには「初期費用フリープラン」と「解約金フリープラン」の2つがありますが、「どちらを選べばいいの?」と戸惑いを感じるかもしれません。
ですが実際のKINTO利用者の81.2%が「初期費用フリープラン」を選択しています。

これはKINTOのメリットのところでも説明したように、頭金や事務手数料を払うことなく車に乗り始められるのはKINTOの大きなメリットのひとつです。
そのため「初期費用フリープラン」を選択する人が圧倒的に多くなるのはうなずける結果といえます。
また「解約金フリープラン」はいつでも解約できるという点ではいいのですが、5か月分の月額費用に当たる申込み金が発生します。
そのため途中で解約する可能性がある人は、無理にKINTOを選択するのではなく、1年契約ができるほかのカーリースを利用するのがお得であることはさきほど説明しました。
つまり「解約金フリープラン」をあえて選択したほうがうまみがあるケースは、かなり限定的と言えます。
ちなみにKINTOには新車ではなく中古車をリースする「KINTO ONE」というプランもありますが、そちらの利用者も6.3%と限定的でした。
KINTOは3年契約の利用者が56.3%
次にKINTOでは、「3年、5年、7年」の契約年数が選べますが、どの期間で契約している人が多いか?を調べました。
結果は「3年契約」で契約している利用者が56.3%で最多となっています。

契約年数が長くなればなるほど、月額費用は低く抑えられるのですが、3年契約の利用者が多い理由は、3年後にまた新車に乗り換えるためと考えられます。
つまりKINTOの3年契約であれば、車検を受ける必要がないので車検が迫ってきたタイミングで、継続して乗り続けるか、乗り換えるか、KINTOの利用をやめるかの選択になります。
よほどその車が気に入っていたら継続することもありえますが、距離制限に引っ掛かることもなく、内外装の傷みも通常の範囲なら、次の新車に乗り替えたほうがお得ですね。
3年ごとに大きな出費なく新車に乗り換えられるというのは、KINTOを利用するうえでのうまみと言えます。
多くのKINTO利用者は3年契約でこうしたメリットを最大限に活用していることがわかります。
KINTO利用者は「週に3、4回」以上乗る人が62.5%
最後にKINTO利用者が、どれくらいの頻度で車に乗っているか?を調査しました。
結果は、「ほぼ毎日」(37.4%)と「週に3、4日」(25.0%)の順に多く、これらを足すと62.5%の利用者が車の利用頻度が比較的高い人たちであることがわかります。

一方で「週に1、2回」の休日のみ乗る人や「月に1、2回」のたまにしか乗らない人の割合は、37.6%で少数派となりました。
これには理由があり、KINTOなどのカーリースはある程度車の利用頻度が高くないと、カーシェアを利用しているほうがお得になってしまうのです。
ただし、カーシェアは歩いて行ける距離にステーションがないと利便性が悪いのと、車種は軽とコンパクトカーがメインのラインナップになっている点は注意点です。
このカーシェアとの比較は、次の料金の章で詳しく解説します。
KINTOの料金の相場は「4~6万円」
ではこの章では、KINTOの料金について詳しく掘り下げて見ていきます。
結論からお伝えすると、KINTOの月額費用の実質的な相場は「4~6万円」でイメージしておいてください。
KINTOのホームページを見ると1万円や2万円台で乗れる車種が多いように見えますが、それはもっとも安くなる「7年契約で、ボーナス月には11万円の追加支払いをする」契約をしたときの金額です。
あくまで実質的な相場は「4~6万円」で考えておくのが無難です。
実際にKINTO利用者はどれくらいの金額を毎月払っているのか?を聞いた結果が下図です。

今回調査したKINTO利用者でもっとも多かったのは、月額費用が「40,000~59,999円」の費用帯で43.6%の割合でした。
なぜこの金額帯になるかというと、KINTOの月額費用は、次の3つの選択によって変動します。
▼KINTOの月額費用が決まる3つの要素
・車種
・契約年数
・ボーナス月の加算支払い
契約年数は「3年契約」をしている人がもっとも多く過半数であったことはすでに見ました。
またKINTOのメリットは、車に関する支出を毎月一定の額にすることですので、ボーナス月にいつもより多く料金を支払う「ボーナス月の加算支払い」を利用したのでは車検月や納税月にいつもより多く払っている状態とたいして変わりません。
そのため「ボーナス加算支払い」は利用しない人が多いことが容易に推測できます。
またKINTOで利用している車種も合わせて聞くと、このような結果になっています。

これらの利用実態を加味して、「3年契約、ボーナス加算支払いなし」の条件で各車種の月額費用を出すとこのようになります。
アクア | 39,050円 |
---|---|
ヤリスクロス | 49,500円 |
プリウス | 52,030円 |
上表を見ると、KINTOの月額費用の相場は「4~6万円」の金額帯になるとがわかりますね。
さてこのKINTOの「4~6万円」という月額費用の相場ですが、高いのでしょうか?それとも安いのでしょうか?
以下では、さまざまなサービスとの比較を通して、このKINTOの料金を考えていきます。
車のサブスクサービスとの料金比較
まずは、ほかの車のサブスクサービスとKINTOの月額費用を比較していきます。
結論からいくと、今回のアンケート調査でもっとも人気があった「ヤリスクロス」と「プリウス」を例にした場合、各サービスの月額費用はこのようになりました。
▼車のサブスクサービスの月額料金比較
ヤリスクロス | プリウス | |
---|---|---|
KINTO | 49,500円 | 52,030円 |
カルモくん | 49,842円 | 75,142円 |
SOMPO乗ーる | 調査中 | 56,973円 |
オリックスカーリース※ | (52,922円) | (63,482円) |
※オリックスカーシェアには3年契約がないため参考値として、5年契約の月額料金を掲載。
KINTOはTOYOTAが運営する車のサブスクサービスだけあって、ほかのサブスクサービスよりも月額費用が安いことがわかります。
もちろんKINTOには、TOYOTA、SUBARU、レクサス製の車しかありませんので、ほかの車種に乗りたい場合はKINTOは選択肢自体から外れてしまいますが、この3メーカーの車に限っていえば、KINTOが最安になります。
さらに購入した車同様に質の高いTOYOTAのメンテナンスを受けられるわけですから、コスパでいえばTOYOTA、SUBARU、レクサス社の車種ではKINTO一択状態と言っても過言ではありません。
「KINTOは割高」という声が聞かれますが、それは任意保険を含まない金額で月額料金を比較するためにKINTOが割高に見えるだけで、実質的なコストではKINTOが一番低いことがわかります。
KINTOの月額費用には任意保険料が含まれていますが、そのほかの車のサブスクサービスに任意保険料は含まれていません。
そのため任意保険料の平均72,753円を12か月で割った6,062円を月額料金に含めています。
またカーナビ代もKINTOには月額料金に含まれていますが、ほかの車のサブスクサービスではオプション扱いになります。
そのためここでは比較条件をそろえるために、任意保険代とカーナビのオプションを追加した上での月額費用を算出しています。
車購入との料金比較
次に車を購入したときと、KINTOの月額費用を比較するとどうなるか?を見ていきます。
この車購入とKINTOの比較は、利用者の状況に左右されることが多いだけでなく、なかなか条件をそろえることが難しいので、具体的に数字を用いてシミュレーションするのは難しいところがあります。
KINTOの公式サイトには、新車購入とKINTOならKINTOのほうがお得になるシミュレーションが掲載されていますが、本当のところは値引きをしてもらった分など、その利用者の状況によって変わります。
そのため「こういうケースではこちらのほうがお得になることが多い」という形で示すことにします。
KINTOがお得になりやすい人 | 購入するのがお得になりやすい人 |
---|---|
・任意保険に加入していない人(等級が低い人) ・月間1,500kmの走行距離を超えない人 ・個人事業主(または法人) | ・任意保険の等級が高い人 ・月間1,500km以上走行する人 ・中古車でもいい人 |
これまで説明してきたことと重複するところもありますので、その点の説明は割愛します。
まずKINTOがお得になりやすい人で「個人事業主・法人」が入っている理由は、KINTOは「リース代」として計上できるので、新車を購入したときのように減価償却をする必要がありません。
つまり新車を購入すると、6年間の償却期間が発生してしまいますが、KINTOではその支払った金額をすべてその年に経費として計上することができます。
一方で、車を購入したほうがお得になりやすい人で「中古車でもいい人」というのは、KINTOとの比較として公平ではないかもしれません。
ですが年式が落ちてもいいなら、オークションなどKINTOよりも安く中古車を購入する方法はたくさんあります。
ただしここ数年は中古車市場も高騰してきて、中古車であってもKINTOのほうがお得になるようなケースも十分ありえます。
そのため購入する中古車次第なところはありますが、「とにかく安く車に乗りたい」という方にとって中古車購入は魅力的な選択肢であることは間違いありません。
カーシェアとの料金比較
最後にKINTOとカーシェアの料金比較を見ます。
カーリースのKINTOとカーシェアは異質なサービスなので、これも単純に比較することは難しいです。
ですが「車を使う頻度」に着目すれば、どちらを選択すべきか?はかなり明確になります。
つまり結論からいえば、このようになります。
▼KINTOとカーシェアの比較
・平日にも車を使う人→KINTO
・休日くらいしか車を使わない人→カーシェア
休日だけなく平日も車を利用する可能性が高い方はKINTOのほうがお得です。
ですが休日のみ車を使う人や、たまにしか乗らないなど、車の利用頻度が低い方は、カーシェアを利用したほうがお得になります。
というのも、たとえばカーシェアサービスの最大手である「タイムズカーシェア」だと、月額880円と利用した分の費用(220円~/15分)しかかかりません。
毎週末近所に家族で外食しに出掛ける程度の車の使い方なら、利用料は毎月1万円以内に収まるでしょう。
もちろん月極の駐車場代もガソリン代も車検、税金、保険費用もかかりません。
これまでにKINTOには距離制限があるので「毎日1時間以上運転する人は不向き」とお伝えしました。
ですがそれだけでなく「週に1~2回以下しか乗らない人」も、KINTOではなく、カーシェアを利用したほうが費用面ではお得になる可能性が高いです。
▼KINTOとカーシェアの比較
KINTO | タイムズカーシェア | |
---|---|---|
月額費用 | 4~6万円 | 880円+利用した分 |
ガレージ代 | 必要 | 不要 |
ガソリン代 | 必要 | 不要 |
車検・税金 | 不要 | 不要 |
カーシェアは半日利用しても1回あたり5,000円前後の出費に収まるので、駐車場代やガソリン代を含めたKINTOの月額料金と比較すると、かなりお得になるのは間違いありません。
また近所のスーパーに買い物に行くくらいなら、1回あたり1,000~2,000円前後です。
もっと具体的にいうと、KINTOの月額費用(4~6万円)の相場に駐車場代とガソリン代を加味した6~8万円が実質的なKINTOの利用料だと仮定すれば、カーシェア利用する頻度が月に12~16回利用するのと同じことになります。
「週に1、2回くらいしか車に乗らない」という方は、カーシェアを使うのがもっともコスパのいいカーライフということになります。
ただし繰り返しになりますが、カーシェアには下記のデメリットもあります。
▼カーシェアのデメリット
・歩いて行ける範囲にステーションがないと不便
・乗りたいときに予約が空いているとは限らない
・車種は軽とコンパクトカーがメイン
あくまでカーシェアはほかの利用者と同じ車をシェアしながら利用するものなので、自分の思うとおりにいかないことが起こり得ます。
たとえば連休シーズンになると予約が埋まってしまって、近所のステーションに予約できる車がなくなる、などです。
そのため単純にどちらがお得と決めるのが難しいですが、車の利用頻度が低い人はKINTO以外にカーシェアの選択肢も視野に入れてみるのがおすすめです。
さてここまではKINTOとさまざまな車のサービスとの比較を見てきました。
KINTOは車のサブスクリプションというサービス特性上、メリットが大きくなる人とあまりメリットが受けられない人にどうしてもわかれます。
ですが一方で車のサブスクサービスの中では、かなり魅力的でコスパのいい選択肢であることがわかります。
そこで次の章では、KINTOを利用するにはどのように進めていけばいいのか?を見ていきます。
KINTOの始め方・利用方法
ではこの章では、KINTOの始め方を見ていきます。
最初にお伝えしておくと、口コミでも好評だったようにKINTOはかなりスムーズに始められます。
特に難しいところはありませんが、ザッと確認するつもりで目を通しておいてください。
KINTOの始め方は、以下の4ステップです。
まずはKINTOに会員登録をします。
サイトがややわかりづらいですが会員登録画面は、下の動画の箇所から行けます。
会員登録をしたらリースする車種を選択します。
同じ車種でもさまざまなグレードやカラーや仕様があります。
お気に入りの車種が見つかるまで、じっくり比較してください。
車種を選択したら、次は納車や定期点検時に利用する「登録店」を選択します。
これはお住まいから最寄りのTOYOTA店を選択しておけば、まず問題ありません。
車種や見積もりに納得したら、審査申請を行います。
審査結果は3営業日内に会員登録したメールアドレスにメールで送られてきます。
審査に通過したら、TOYOTA店に足を運んで正式に契約します。
また契約前であれば、費用が発生することなくキャンセルもできますので、審査までは気軽に進めてしまっても大丈夫です。
契約が完了したら納車を待ちます。
KINTOだと納車まで1.5~3か月ほどかかりますが、これは新車購入をしても同じくらいの期間がかかります。
納車が完了したらTOYOTA店から連絡が入りますので、受け取りにいってカーライフスタートです。
あとは自家用車のように、安全に気をつけて車を楽しんでください。
その後の定期点検などのメンテナンスは、KINTOから都度連絡がきますので、無料でメンテナンスしてもらえるものは受けておくのがおすすめです。
以上がKINTOの始め方です。
KINTOに関するよくある質問
- KINTOで全損事故を起こした場合はどうなりますか?
-
KINTOの月額費用には任意保険料が含まれています。
そのためその保険金で補償されますので、自己負担金はありません。
これは自損事故でも人身事故でも同じで、KINTOの保険対人・対物の補償がされます。
- KINTOのような車のサブスクの落とし穴は?
-
世間一般に言われている車のサブスクの落とし穴は、「残価設定」のことが多いです。
つまり残価設定と実際の契約満了時の下取り価格の差額が発生して、高額な残価精算が発生するというものです。
ですがこれまで見てきたように、KINTOには残価設定自体がありません。
そのため契約満了時に発生する金額は、あくまで原状回復の費用だけで、残価精算が発生するわけではありません。
- KINTOの料金の勘定科目は?
-
KINTOに支払った月額費用の勘定科目は、「リース料」や「賃借料」の経費として計上できます。
つまり新車や中古車を購入したときのように、減価償却をする必要がありません。
そのためKINTOに支払ったすべての月額料金をその年に経費計上することができます。
これは個人事業主や法人にとってメリットと言える点ですが、経費計上できるのはあくまで業務に関連がある車両である必要があります。
まとめ
以上がKINTOの口コミや評判、ほかの車のサブスクサービスとの比較です。
改めてこの記事のポイントをおさらいしておくと、このようになります。
▼この記事のポイント
・KINTO利用者の満足度は平均4.1点と良好
・カーリースの中でKINTOの月額費用は最安レベル
・KINTOには向いてる人/向いてない人がいる
総じてKINTOは車のサブスクサービスとしてかなり充実しており、それは利用者の満足度の高さにも表れています。
一方で、KINTOを利用してもそのメリットを受けにくいのは「車の利用頻度が低い人&任意保険の等級が高い人」です。
裏を返せばこれからカーライフを始める方にとってはメリットが大きいサービスなので、最初の1台はKINTOでサブスク利用するのも賢い選択といえます。