自宅の鍵を交換したいのに、種類が多くてどの鍵に交換したらいいのかわからないと思ったことはありませんか?
この記事を読めば、様々な種類の鍵だけでなく、その費用や防犯面などについても詳しく知ることができます。
費用については筆者が独自に調査しており、なぜこのような費用がかかるのかについて、読者の方々に納得してもらえるように具体的に内訳も書いてあります。
本稿では、鍵の費用や防犯面についての解説を12種類分、そして安く頼める鍵業者の探し方やよくある質問についてもご紹介しています。
この記事を読み終わるころには、自宅にぴったりの鍵が見つかり、鍵交換に役立つ知識を身に着けられるでしょう。
ぜひ最後までご覧ください。
取材協力者
株式会社Edel 中山氏
初めまして!株式会社Edelの中山です。
弊社では丁寧な作業・接客・対応にこだわり
『Edelに頼んでよかった!』を、お届け致します。
1.様々な種類の鍵とその費用・防犯性能・おすすめ度
鍵といっても、大きく2つに分けられることはご存じでしょうか?
一つ目は扉についている錠前、二つ目は差し込む方の鍵と鍵穴です。
錠前と鍵にはどちらも様々な種類があるので、それぞれ順番にご紹介します。
1-1.錠前の種類
錠前とは下画像のように扉を施錠するための装置のことです。
錠前には知っておくべきパーツが2つあるので簡単にご説明します。
・シリンダー
下画像のようにシリンダーは鍵を差し込むための鍵穴です。
使う鍵の種類によってシリンダーの種類が変わります。
・デッドボルト
デッドボルトは鍵を回すことで出入りするものです。
これが出てくることでドアが固定され、施錠された状態になります。
さらに、下画像のデッドボルトは下から鎌のようなものが飛び出していることから「鎌式デッドボルト」と呼ばれ、通常よりも防犯性が高いです。
錠前は種類によって強度・防犯性が違うので、ここでぜひ詳しくなっておいてください。
錠前の種類は下表のとおりです。
錠前 | 特徴 | 費用* |
---|---|---|
面付箱錠 | 扉の内側に箱がついているタイプの錠前。 本体が内側にあるため外からこじ開けるのが難しい。 | 5,000円~20,000円程度 |
プッシュプル錠 | ハンドルを押したり引いたりすることで開閉できる錠前。 強度・防犯性に加え、利便性も高いが高価。 | 25,000円~50,000円程度 |
スマートロック | 元々の錠前の上に取り付けるタイプの錠前。 基本的に工事不要で費用も安く済むが、防犯性などは元々の錠前とあまり変わらない。 | 10,000円~40,000円程度 |
サムラッチ錠 | ドアノブの代わりに親指でノブを押して開閉するタイプの錠前。 おしゃれな装飾がされていることが多く、かなり高価。 | 10,000円~80,000円程度 |
引き戸錠 | 引き戸に使える錠前。 引き戸は基本的に普通の錠前が使えないため、こちらを使うことになる。 | 3,000円~15,000円程度 |
電子錠 | 電池で動くタイプの錠前。 カードキーや暗証番号・指紋などで認証するため防犯性が高い。 設置はかんたんだが強度に問題。 | 15,000円~80,000円程度 |
ケースロック錠 | ドアノブと鍵穴が別になっているタイプの錠前。 ある程度の強度・防犯性はある。 | 10,000円程度 |
インテグラル錠 | ドアノブに鍵穴が付いているタイプの錠前。 ドアノブのもぎ取りなどによる不正開錠がしやすいため、強度・防犯性ともに微妙。 | 3,000円~10,000円程度 |
・面付箱錠
面付箱錠は費用と防犯性のコストパフォーマンスが高い錠前です。
こちらは画像のようにドアの内側にケースが付いているタイプの錠前で、マンションやアパートなどで広くつかわれています。
ドアの内側にデッドボルトがあるため、バールなどで外からこじ開けるのが難しく、防犯性能が高いです。
さらに、元の錠前を外した後、ケースを取り付けるだけで交換することができるという手軽さも強みです。
・プッシュプル錠
プッシュプル錠は利便性や防犯性に優れている錠前です。
ドアノブを回さず、押したり引いたりするだけでドアの開閉ができるため、ご高齢の方や身体が不自由な方におすすめとなっています。
また、画像をみると、上部分に付いている鍵以外に下の方にもう一つ鍵があることがわかります。
これは「補助錠」といって、より防犯性を高めるための仕組みなのですが、プッシュプル錠はこの補助錠が使われているタイプが多いです。
このように、利便性と防犯性がどちらも高水準な錠前なのですが、錠前本体の価格が3万円程度と高額なのが欠点です。
・スマートロック
画像引用元:Amazon
スマートロックは元々の錠前の上に装置を取り付けることで、スマホを使って開錠できるようになるタイプの鍵です。
なんと近づくだけで鍵が開いてくれるタイプのスマートロックもあり、利便性ではずば抜けています。
工事不要で取り付けが簡単なうえ、1万円~2万円程度で購入できるものも多く、費用面でもおすすめできます。
注意する点として、スマートロックは錠前の上に取り付けるだけなので、防犯性などは元々の錠前とほとんど変わらないという点と、電池が充電切れしてしまうと入ることができなくなってしまう点です。
また、取り付けられる錠前の種類にも制限があり、スマートロックの種類によっても異なるのですが、残念ながら基本的に引き戸には対応していません。
「利便性は大事だけど、プッシュプル錠は高すぎる」という方や「一々鍵を差し込むのが面倒」という方におすすめできる錠前です。
・サムラッチ錠
サムラッチ錠は画像のようにおしゃれな装飾が施されているのが特徴です。
昔のサムラッチ錠のままだと防犯性が低いですが、新しい種類のものに取り替えることで改善できます。
また、数が少ないうえに装飾が施されており、他の錠前に比べてかなり高価となっています。
見栄えを重視する方にはおすすめできる錠前です。
・引き戸錠
引き戸錠は引き戸専用の錠前です。
主に二つの種類があり、「召し合せ錠」と「戸先錠」に分けられます。
「召し合せ錠」は二つの引き戸を真ん中で固定する錠前で、「戸先錠」は引き戸とドア枠を固定する錠前です。
画像の錠前は「召し合せ錠」であり、二枚の引き戸の間に錠前があるのがわかると思います。
引き戸は使える錠前に種類がほとんどないので、次の章でご紹介するシリンダーの種類にご注目ください。
・電子錠
電子錠はこれまでの錠前とは全く違い、カードキーや暗証番号、指紋などで開錠するのが特徴です。
画像の電子錠は指紋を使うものになっています。
ピッキングやこじ開けなどができないため防犯面は安心なのですが、衝撃に弱いなど強度には問題があります。
非常に便利なのですが、本体価格に加えて専用の工事が必要になることから、かなり高価になってしまいます。
・ケースロック錠
ケースロック錠とは画像のようにドアノブと鍵穴が別になっているタイプの錠前です。
ある程度強度や防犯性があるので、マンションやアパートでよく使われています。
しかし、ドアの一部をくりぬいてケースをはめ込むことから取り付けに手間がかかることに注意が必要です。
・インテグラル錠
インテグラル錠とは画像のようにドアノブに鍵穴がついているタイプの錠前です。
マンションやアパートなどで使われることが多いですが、ドアノブを工具などで直接取り外すことで無理やり開けることができるため、強度・防犯性ともに微妙です。
1-2.鍵(シリンダー)の種類
ここまで錠前をご紹介したので、次はそこに差し込む鍵の種類についてご紹介いたします。
一般的に住宅などで使われる鍵はおおまかに2種類に分けることができます。
・ピンタンブラー方式
これは鍵穴の中に「ピン」と呼ばれる細長い装置がついている方式の鍵です。
ピンタンブラー方式では鍵穴のピンに対応した形の鍵を差し込むことでピンが押し上げられ、鍵穴を回すことができるようになります。
つまり、正しい鍵を差し込むと鍵山(下画像の部分)のデコボコしたピンが決められた位置に押し上げられて鍵が開きますが、違う鍵だとデコボコの形が違うので開かないというわけです。
この方式に対応しているのはこの後ご紹介する「ピンシリンダー錠」と「ディンプルシリンダー錠」になります。
・ディスクシリンダー方式
この方式では鍵穴の中にディスクシリンダーという障害物がついており、正しい鍵を差し込むことでそれぞれのシリンダーが決められた位置に押し出され、鍵を回すことができます。
つまり、正しい鍵だと鍵山のギザギザした部分によって決められた位置にシリンダーが押し出されますが、違う鍵だとギザギザの形が違うため鍵が開かないということです。
この方式に対応しているのはこの後ご紹介する「ディスクシリンダー錠」と「ロータリーディスクシリンダー錠」になります。
しかし、ディスクシリンダー錠は安価なこともあって過去に広く使われていましたが、ピッキングの被害が多発し、現在ではほとんど使われていません。
ロータリーディスクシリンダー錠はこのディスクシリンダー錠を改良したものであり、高い防犯性に比べて費用が低いことから広く使われています。
4種類の鍵についてご説明しましたが、この中でどれが一番おすすめなのでしょうか。
そこで、鍵業者の中山さんにおすすめの鍵を聞いてみました。
一番のおすすめはディンプルシリンダー錠です。耐ピッキング性能が高く、鍵穴からの解錠は困難です。
(↑ディンプルシリンダー錠に対応する鍵)
このディンプルシリンダー錠を含んだ、4種類の鍵についてもっと詳しく見ていきましょう。
鍵 | 特徴 | 費用* |
---|---|---|
ディンプルシリンダー錠 | 先が丸く、鍵の表面にくぼみがたくさん空いていることが特徴。 普通の鍵よりも構造が複雑なため、防犯性が非常に高い。 | 7,000円~20,000円程度 |
ロータリーディスクシリンダー錠 | 両側にギザギザがあり、鍵穴が横になっていることが特徴 。防犯性のわりに費用は比較的低く、多くの場所で使われている。 | 5,000円~10,000円程度 |
ピンシリンダー錠 | 異なる長さのピンを持ち、片側にのみピンがあることが特徴。 アパートやマンションによくあるものの、防犯性は低め。 | 4,000円~15,000円程度 |
ディスクシリンダー錠 | 両側にギザギザがあり、鍵穴が縦になっていることが特徴。 ピッキング被害が多発したため現在はほとんど使われない。 | 生産終了しているためなし |
・ディンプルシリンダー錠
ディンプルシリンダー錠は表面にデコボコがついており、防犯性能が非常に高いです。
鍵穴の内部は表面のデコボコに対応して複雑になっており、ピッキングは難しいです。
また、鍵穴自体が物理的に壊されにくい素材を使っていることが多く、ドリルなどの破壊にも耐性があります。
しかし、交換費用が高いだけでなく、合鍵の作製も特別な器具を使うため費用と時間がかかってしまうという問題もあります。
・ロータリーディスクシリンダー錠
ロータリーディスクシリンダー錠は防犯性が高い割に交換費用が安く、コストパフォーマンスに優れている鍵です。
ギザギザした鍵山と鍵穴が横向きになっていることが特徴で、ピッキング被害が多発したディスクシリンダー錠を改良して作られており、防犯性は高いです。
・ピンシリンダー錠
ピンシリンダー錠は画像のように鍵山の片側にだけデコボコがついているのが特徴の鍵です。
マンションやアパートなどでよく使われているのですが、防犯性能はあまり高くありません。
・ディスクシリンダー錠
ディスクシリンダー錠は画像のように鍵山がギザギザになっており、鍵穴が縦になっていることが特徴です。
「ロータリーディスクシリンダー錠」と形状が同じため、鍵穴の形で見分ける必要があります。
昔、安く作れることから広く普及しましたが、ピッキング被害が多発したことによって現在では新築で採用されることはほぼありません。
製造の廃止も進んでおり、現在使っている方は今すぐ交換を検討したほうがよいでしょう。
ここまで鍵の種類と費用、おすすめ度をご紹介してきましたが、鍵を交換するならぜひ知っておくべきことがあるので、次の章で説明します。
2.鍵を交換するなら知っておくべきこと
鍵交換といっても、交換方法には二つの種類があります。
具体的には、錠前ごと交換してしまう本体交換と鍵穴だけを交換してしまうシリンダー交換があります。
・本体交換
本体交換とは錠前ごと鍵をすべて交換してしまうことです。
費用はかかりますが、シリンダー交換だけだと解決できない不具合が起きた場合に行われます。
・シリンダー交換
こちらのシリンダー交換とは、鍵穴の部分だけを交換することです。
本体をまるごと交換するよりも費用は少ないですが、これだけでは解決できない不具合もあります。
また、「引き戸錠」や「インテグラル錠」はシリンダーが取り外せず、錠前ごと交換する必要があるタイプの鍵になります。
これらの他にも種類によってはシリンダー交換ができないこともあるので、交換前にぜひ一度鍵交換業者の方に相談することをおすすめします。
しかし、どの鍵交換業者に頼めばいいのかわからない方が多いのではないでしょうか。
鍵はあなたや家族を守るための非常に重要なものなので、安心して任せられる業者を選ぶべきです。
そこで、次の章では安くて信頼できる鍵交換業者の選び方をご紹介します。
3.安くて信頼できる鍵業者の見つけ方
鍵交換ではどの鍵業者を選ぶのかが非常に重要になってきます。
悪質な鍵業者を選んでしまうと、高額な費用を請求されたり、交換しなくてもいい部品を交換されたりしてしまう危険性があります。
そこで、鍵業者の中山さんに、優良な鍵業者を選ぶための方法を聞いてみました。
電話問い合わせの際、大体の概算金額を言えないところは基本的に怪しいです。
また頑なに「現地行かないとわかりません」の一点張りの業者も注意が必要です。
専門業者であれば、状況を聞いて概算を伝えることがほぼ可能です。
つまり、いきなり鍵業者に現地に来てもらうのではなく、電話でどれくらいの見積もりになるかを先に聞いておくのが重要ということです。
しかし、鍵の種類やどこを交換するかによって、費用がまったく変わってきてしまいます。
そのため、見積もりを取ったとしても、その金額が本当に適切なのかを判断するのはなかなか難しいです。
そこで、安くて信頼できる、優良な鍵業者の一つをご紹介したいと思います。
その鍵業者とは「カギ110番」です。
「カギ110番」は鍵交換費用が材料費込みで12,100円~と非常に安くなっています。
さらに追加費用無し、作業前に見積もりを出してくれるため、安心して頼むことができますね。
他社の鍵交換サービスの料金と比較してみました。
サービス名 | 交換費用 |
---|---|
カギ110番 | 12,100円~(材料費込み) |
鍵のトラブル救急車 | 13,000円+材料費*(4,000円~)~ |
カギの生活救急車 | 11,000円+材料費*(4,000円~)~ |
鍵の救急サポートセンター | 11,000円+材料費*(4,000円~)~ |
費用を比較してみると、他社よりも非常に安く鍵交換できることがわかりますね!
さらに1日に相談が450件程度寄せられるのに、お客様満足度が驚異の98%となっています。
「カギ110番」はまさに安くて信頼できる業者といえるでしょう。
4.鍵交換はプロに任せるべき理由
ここまで記事を読んだ方で、自分で鍵交換をすれば材料費だけですむのでお得なのではないか、と思った方もいるでしょう。
しかし、鍵交換を自分でするのはおすすめしません。
鍵業者の中山さんは、素人が鍵交換をすることの難しさについてこのように語ります。
交換を行う鍵の型が正しいかどうか、似たような形のものでも正確に同じ型のものでないと交換はできません。
また、鍵交換の際正しく取付け出来ないと不具合が出る要因になります。
実際にどのくらいパーツ選びが難しいのか、シリンダー交換する場合を例にしてご紹介します。
シリンダー交換をする場合、まずどのシリンダーに交換するか決めると思いますが、まずそこが最初の関門です。
種類が同じシリンダーでも、なんと6つの型が存在します。
具体的には「LA」「BH」「PMK」「RA」「SWLSP」「LX」の6タイプで、ほかの型のシリンダーを買ってしまうと、取り付けることができません。
さらに、間違ったものを買ってしまうと、合鍵を作られている可能性があるため、基本的に返品は認められていないことがほとんどです。
つまり、一度間違ったものを買ってしまうと、返品できずに5,000円以上無駄にしてしまう可能性が高いです。
自分の鍵の型は錠前に刻印されているのですが、先ほど紹介した6つの型のアルファベットがそのまま書かれているわけではありません。
例えば「BH」タイプの場合、「DZ」「LD」「LDL」など全く違う表記になってしまっています。
正しい鍵を買えても、交換作業がそれぞれの型ごとに微妙に違うので混乱してしまうでしょう。
先ほどのBH型を例に挙げると、これ以外の5タイプは鍵を開けたまま作業をするのですが、BH型の場合、鍵を閉めた状態で鍵穴に鍵を差し込んだまま作業する必要があります。
鍵が正しく取り付けられないと、ゆがみなどから不具合が起こり、すぐにまた交換することになってしまうかもしれません。
DIYにかなり自信のある方以外は、専門の鍵業者に任せるべきです。
よくある質問
・賃貸で鍵交換してもいいの?
管理会社か大家さんに許可を取れば鍵の交換は可能です。
許可が出るかどうかはそれぞれの管理会社や大家さん次第ですが、防犯性を上げるために自費で行うならある程度許可は出やすいでしょう。
さらに、工事を行わないスマートロック程度なら基本的に許可は出ると思われます。
・鍵がうまく回らないんだけど、交換するべき?
鍵のトラブルについては専門の鍵業者に問い合わせた方がいいでしょう。
どこに相談すればいいのかわからない方は、下のボタンから「カギ110番」にメールでの無料相談を試してみてはいかがでしょうか。
まとめ
この記事では様々な種類の鍵をご紹介し、それぞれの特徴や費用についてご紹介しました。
さらにそれぞれの鍵がどんな人におすすめなのかを説明しているので、きっと自分に合う鍵が見つかったと思います。
安くて安心できる鍵交換業者もご紹介したので、交換しようか悩んでいる方はぜひ交換してみてください。
ここまで記事を読んでいただきありがとうございました。