ネット口座やサブスク、SNSアカウントなどのデジタル遺品がいまとても問題になっています。
「亡くなった方がどんなデジタル遺品を持っていたのかわからない」「パスワードがわからない」
といったことで、デジタル遺品調査を業者に依頼してる人が急増しているのです。
そこで今回はデジタル遺品調査(整理・復旧)をしてくれるおすすめ業者を紹介していきます。
1位 | 2位 | 3位 | 4位 | 5位 | |
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サービス名 | デジタルデータ フォレンジック | AOSデータ復旧 サービスセンター | 遺品整理メモリーズ | デジタルハンター | デジタル資産バトン |
特徴 | データ復旧業界大手 全国対応 実績豊富 | 全国対応 実績多め | 料金明確 | 本社大阪 | 料金明確 料金高め |
実績 | ◎ | ○ | △ | △ | △ |
公式 | 公式HP | 公式HP | 公式HP | 公式HP | 公式HP |
デジタル遺品とはPCやスマホ(携帯電話)内のデータ
そもそもデジタル遺品とはどんなものなのでしょうか。
わかりやすくいうと、PCやスマホなどのデジタル遺品内にあるデータのことを言います。
代表的なデジタル遺品には以下のようなものがあります。
金融商品(ネット銀行ネット証券(FX)などの口座・仮想通貨)
ネット銀行口座にある預金、ネット証券口座にある預金や株などの証券、ネットFX証券口座にある外貨、仮想通貨などの金融商品は特に確認しておきたいデジタル遺品です。
このような金融商品は数百万円から数億円の価値のあるものである可能性があります。
もし取り出していなければ非常に大きな損失になります。
金融商品は高額になる可能性が高いことから、後から存在が発覚した場合、相続のトラブルになることもあります。
必ずチェックしておく必要があります。
サブスクサービス(有料会員サービス)
サブスクサービスに加入しているようなものもデジタル遺品になります。
亡くなった方がサブスクに加入していて、それを停止していなかった場合、料金の滞納扱いになります。
放置しておくと、利息などもついて後で高額請求される可能性もありますので、必ずすべてのサブスクサービスを解約しておく必要があります。
ポイント・PayPayなど電子決済
ポイントやPayPayなどの電子決済サービスの残高もデジタル遺品です。
これらは少額なケースも多いですが、遺品ですので、しっかりと取り出して相続すべきと言えます。
各種アカウント(SNSやメールアカウントなど)
なくなった方が、X(旧Twitter)やFacebook、InstagramなどのSNSをしていた場合、そのアカウントもデジタル遺品になります。
メールやアプリ、ゲームなどの各種アカウントもデジタル遺品になります。
フォロワーが多いSNSアカウントであれば価値のある財産になる可能性もありますので、しっかりとチェックしておきたいところです。
また、亡くなった方の知り合いに訃報の連絡をする必要がある場合などにも非常に大事になってきます。
PCやスマホ内の写真や動画、文書データ
PCやスマホ内の写真や動画、テキストファイルなどの電子データもデジタル遺品です。
これらは特定のアカウントのパスやIDなどをメモしているような場合もあります。
また、価値のあるデジタル遺品でないとしても、思い出の動画や写真などはしっかりと引き継いでおきたいところです。
デジタル遺品が相続などのトラブルが問題に
デジタル遺品の中でも価値が高い高額な金融商品やサブスクには特に注意が必要です。
相続するときの遺産分割の問題や相続税の問題、支払滞納などの問題に発展する可能性があるからです。
銀行・証券・仮想通貨・FXなどの残高に注意
ネット銀行、ネット証券、仮想通貨、FX口座などの残高は高額になりやすいデジタル遺品です。
これら金融商品は、遺産を相続する方で話し合って遺産分割して引き継ぐ必要があります。
後で発覚した場合には、話し合いをやり直す必要がでてきます。
また、遺産が後で発覚した場合には、相続税の申告漏れを指摘されるケースもあります。
特にネット銀行や証券、仮想通貨取引所やFX口座の取引データは税務署に筒抜けです。
税務署から指摘されて初めて高額な金融商品のデジタル遺品の存在に気付くといったことも珍しくはありません。
相続税の申告漏れは後から多額の相続税を支払わされるばかりか、加算税や延滞税の対象になり、罰金を払わされることになります。
親族がなくなった場合には、必ず高額な金融商品がなかったかどうかチェックしておく必要があります。
サブスク契約が残っている時の支払延滞に注意
サブスク契約が残っている時も必ず全部のサブスク契約を停止(解約)しなければなりません。
サブスク契約をそのままにしておくと、支払いがストップしていたとしても、支払の滞納扱いになります。
サブスクの支払滞納には、高額な利息がつく可能性があります。
サブスクの滞納分をまとめて後から請求された場合、本来払う必要のあった支払に合わせてガッツリ利息をとられる危険性があります。
サブスク契約を網羅的にチェックしておく必要がありますので、気をつけておきましょう。
デジタル遺品を調査(整理・復旧)する方法
デジタル遺品を調査する方法を解説します。
亡くなった方が持っていたPCやスマホは必ず全て中身までチェックするようにしましょう。
デジタル遺品を網羅的にチェックできるように、PCやスマホ内にあるアプリやデータを一つずつしっかり確認します。
中にあるデータはUSBやクラウドサービスを使って全て取り出しましょう。
アカウント情報などがPCやスマホ内にメモ書きされているケースも多いため、PCやスマホ自体を遺品として遺族がしばらく取り置いておくのも手です。
PCやスマホ内のデータを完全に取り出せ、デジタル遺品を網羅的にチェックし終わったら、デジタル機器そのものを処分するか売却しましょう。
その際に、個人情報漏洩などを防ぐために中身を完全に削除しなければならないことに注意してください。
ネット口座の存在自体については、スマホとPC内のアプリ(ソフト)を探せば網羅的に分かることがほとんどです。
ですが、「そもそもスマホやPCそのものにログインするためのパスワードが分からない」「各アプリ・ソフトのログインIDとパスワードが分からない」といったことでデジタル遺品調査が前に進まないケースが多いです。
デジタル遺品調査が進まなくなった場合は、自分自身だけで解決することは不可能に近いです。
その場合、速やかにデジタル遺品調査をしてくれる業者に連絡する方が無難でしょう。
どうせ、大したデジタル遺品はないだろうとタカをくくって、後で高額なデジタル遺品が見つかるのは非常にもったいないですし、大きなトラブルになります。
デジタル遺品調査はするようにした方が良いでしょう。
おすすめデジタル遺品整理・調査・復旧サービス業者ランキング
それでは、本題のデジタル遺品整理(調査・復旧)サービスのおすすめランキングを紹介していきます。
デジタルデータフォレンジック(DDF)

- 推計相談件数約4万件以上の実績
- 約9割がデータ復旧成功
- 日本全国対応
デジタルデータフォレンジックは、データ復旧業界最大手でデータ復旧国内売上NO1を14年連続達成しているデジタルデータソリューション株式会社が運営しているデジタル遺品調査サービスです。
データ復旧だけでなく、デジタル遺品調査にも力を入れており、能力は間違いなくトップクラスと言えます。
費用も安めの設定なため、気軽に利用することができます。
デジタルデータフォレンジックの基本情報
運営会社 | デジタルデータソリューション株式会社 |
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対応エリア | 日本全国 |
受付時間 | 24時間365日 |
対応スピード | 最短30分 |
実績 | 推計相談件数約4万件 |
AOSデータ復旧サービスセンター

- 日本全国対応
- 初期調査無料
- 年中無休
AOSデータ復旧サービスセンターは、データ復旧事業をメインにする比較的規模の大きな会社です。
対応スピードや豊富な実績がウリです。
AOSデータ復旧サービスセンターの基本情報
運営会社 | AOSデータ株式会社 |
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対応エリア | 日本全国 |
受付時間 | 年中無休 24時間受付 |
対応スピード | 要問合せ |
実績 | 警察や検察・法人個人に限らず実績豊富 |
遺品整理メモリーズ

- 遺品整理業者大手
- 基本料金が明確
- 日本全国対応(東京・大阪周辺は即日対応)
遺品整理メモリーズは、遺品整理業者大手が提供しているデジタル遺品調査サービスです。
料金設計がログインパスワードの解除など作業単位に細かく設定されているため、安心して利用することができます。
遺品整理メモリーズの基本情報
運営会社 | 株式会社くらしの友 |
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対応エリア | 日本全国 (一部対応していない都道府県あり) |
受付時間 | 24時間365日 ※LINE相談の場合 |
対応スピード | 即日~ |
実績 | 非公表 |
Digital Hunter(デジタルハンター)

- 日本全国対応(本社大阪)
デジタルハンターは、大阪に本社をおく株式会社ネクステラのデジタル遺品調査サービスです。
株式会社ネクステラは不正調査やデータ復旧などを得意としている会社であり、デジタル遺品調査も主力事業の一つとして力を入れています。
Digital Hunter(デジタルハンター)の基本情報
運営会社 | 株式会社ネクステラ |
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対応エリア | 日本全国 (一部対応していないエリアあり) |
受付時間 | 9:00~18:00 (日・祝日休業) |
対応スピード | 要問合せ |
実績 | 非公表 |
デジタル資産バトン

- 料金明確
- 日本全国対応(東京、千葉以外は完全郵送対応)
デジタル資産バトンは、東京に本社をおく株式会社Goodreiのデジタル遺品調査サービスです。
料金設計が明確なところは良いですが、着手金は10万円~と少し高め設定です。
デジタルデバイスを郵送して、調査してもらう手法の調査方法になります。
デジタル資産バトンの基本情報
運営会社 | 株式会社Goodrei |
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対応エリア | 日本全国 (東京、千葉は出張可) |
受付時間 | 9:00~18:00 (土日祝日休業) |
対応スピード | 要問合せ |
実績 | 非公表 |
遺品整理110番~全国対応~
デジタル遺品調査は、遺品整理業者にお願いするという方法も有効です。
遺品整理業者を探すのであれば、遺品整理110番に依頼するのがおすすめです。

- 全国対応
- 累計問合せ件数500万件以上
- 相談・見積り無料
- 24時間電話受付
遺品整理110番は、全国の遺品整理対応業者を取りまとめているプラットフォーム型の遺品整理業者です。
遺品整理業者には珍しく東証上場企業が運営しているため安心感抜群です。
東京都内対応の業者が多く加盟しています。
遺品整理110番は、料金や現地調査のタイミングなど事細かに電話口で相談し、適切な業者から連絡がくる仕組みになっています。
相談先として非常に融通がきくため、おすすめの遺品整理業者です。
デジタル遺品調査業者の選び方(選ぶポイント)
デジタル遺品調査業者を選ぶ時のポイントを解説します。
- 実績
- 料金
ポイント①実績
デジタル遺品調査サービスは、実際に調査してどういった「デジタル遺品があったのか?」を網羅的に調べてもらう必要があります。
また、複雑なパスワードなども解析してもらう必要があります。
したがって、技術力がある会社にお願いすべきであり、そういった技術力は基本的に実績が豊富な会社の方があると言えます。
そのため、できる限り実績豊富な会社に依頼するようにしましょう。
ポイント②料金
デジタル遺品調査サービスを提供している会社はそう多くはありません。
そのため、料金についても相場というものがなく、本当に会社によってピンキリです。
基本料金設計として「2万円程度~」としている会社もあればパッケージ料金で「10万円~」としている会社もあります。
しっかりと調べてもらいたいデバイスを見積時に伝えた上で、相見積もりをとって料金を比較し、できるだけ安いところに依頼するようにしましょう。
やっておくべきデジタル遺品対策(デジタル終活)
デジタル遺品は、ここまでお伝えした通り、非常に調査するのが難しい遺品です。
そのため、そもそも生きている間にデジタル遺品対策としてデジタル終活をしっかりとしておくことが重要です。
- デジタル遺品をリストアップ
- パスワードの共有にエンディングノートを活用
- 見てほしいデータを指定
デジタル遺品対策①デジタル遺品をリストアップ
デジタル遺品調査でもっとも大事なのはデジタル遺品を網羅的に把握することです。
ですので、デジタル遺品となりそうなものすべてを事前にノートや特定のファイルにまとめておくことがまず重要です。
すなわち、デジタル遺品を生きている間にリストアップして残しておくことが非常に大事になってきます。
デジタル遺品対策②パスワードの共有にエンディングノート
デジタル遺品調査で困るのが、IDやパスワードがわからないという問題です。
そこで、デジタル遺品になりそうなもののIDやパスワードをエンディングノートなどにまとめて書き残しておくことも重要です。
ノートに書き残すのが面倒という方であれば、特定のテキストデータファイルとして残しておき、そのデータの場所をエンディングノートに書き残すという方法でも良いでしょう。
デジタル遺品対策③見てほしいデータを指定
デジタル遺品のトラブルとして見られたくないデータが見られてしまうということがあります。
そこで、デジタル遺品のリストアップとあわせて、見てほしくないデータもリスト化しておき、そのデータについては亡くなった後中身を見ずに削除してもらうようにエンディングノートなどに記載しておくのも良いでしょう。
とはいっても、これに答えはなく、どんなに見られたくないデータにパスワードなどを設定していたとしても、デジタル遺品調査会社などに調査を依頼すれば見られてしまうリスクはあります。
デジタル遺品に関する豆知識・注意点
最後にデジタル遺品に関する豆知識や注意点を解説します。
デジタル遺品を処分するときは情報漏洩に注意
デジタル遺品に関しては、簡単に処分せずにちゃんと調査すべきという話はしてきました。
ですが、調査後のデジタル遺品の処分においては情報漏洩にも十分に注意しましょう。
デジタル遺品に残っている個人情報は必ず削除した上で処分しておかないと、後で個人情報漏洩につながるリスクがあります。
デジタル遺品の対応方法やデジタル終活についての本(書籍)
デジタル遺品というワード自体が最近出てきて非常に問題になっています。
ですが、まだまだデジタル遺品というものについて世の中の知識がおいついていないという現状もあります。
ですので、デジタル遺品についての本などをしっかりと読んで勉強しておくことも重要です。

「デジタル遺品の探しかた・しましかた、残しかた+隠しかた」という書籍は特に参考になりAMAZONなどの評価も高いためおすすめです。
デジタル遺品を調査するときに遺品整理士などの遺品整理業者を利用するのも手
デジタル遺品の調査は、他の遺品整理とまとめて業者にお願いするという方に多いですが、遺品整理士などをかかえる遺品整理業者に依頼するというのも手です。
遺品整理業者を探すなら、東証上場企業が運営している「遺品整理110番」がおすすめです。

- 全国対応
- 累計問合せ件数500万件以上
- 相談・見積り無料
- 24時間電話受付
東京都内で利用できる遺品整理業者のおすすめランキングを紹介している記事もありますのでよろしければ参考にしてください。
紹介しているほとんどの業者が全国対応ですので、東京以外の方でも参考にできます。

国民生活センターが注意喚起(ロック解除パスワード関連の相談が増加中)
老人でもスマホやPCを利用するのが当たり前になっている現代では、デジタル遺品に関して非常に問題になってきています。
以下の国民生活センターの注意喚起でも、ロック解除パスワード関連の相談が急増しているということで記事になっています。
参考:Yahooニュース「デジタル遺品」トラブル相談相次ぐ・・・
改めて、デジタル遺品に関してしっかりと理解して、間違った対応をしないように注意しておくことが重要です。