ペットに対するこれまでの感謝や最後の思い出として、ペット火葬はなるべく手厚くおこなってあげたいところですよね。
ですが、ペット火葬は上を見始めればキリがありません。
実際に今回大阪で利用できるペット火葬業者21社を調査しましたが、ペット火葬の費用は2,000円程度で済ませるやり方から、僧侶を呼んで読経してもらい、愛するペット単独のお墓を建てて数十万円かけるやり方まであまりにも幅広いのです。
もちろんあくまでペット火葬は「弔う気持ち」が大切なのであって、お金をかければかけるほどよいという性質ものではないことは言うまでもありません。
そこで本稿では、まず多くの方が行っているペット火葬のスタンダードから示したいと思います。
そのうえで、なるべくやさしい価格で、なるべく手厚くペットを弔える大阪の火葬サービスをご紹介していきます。
ペット火葬の基本的なところから解説しますので、お急ぎの方はおすすめのペット火葬業者の章にジャンプいただいても内容は理解できます。
21社のペット火葬業者を徹底的に比較し、実際のペット火葬利用者133名にアンケート調査を行った結果、本稿の結論はこのようになります。
▼本稿の結論
・ペット火葬のスタンダードは「個別立会い火葬&返骨して自宅保管」
・24時間対応してくれる業者は、家族そろって見送りやすい
・納骨はあとあとゆっくり考えてもOK
・火葬方式とペットの体重で火葬料金は大きく変動する
聞き慣れないペット火葬特有の語もたくさんありますが、リアルなペット火葬利用者の口コミや声を紹介しつつ、やさしく解説していきます。
本稿を読み終わるころには、自身が利用すべき大阪のペット火葬サービスが明確になっているだけでなく、これから執り行うことになるペット火葬の流れを明確にイメージできるようになっています。
本稿の監修者
松永由美
愛犬の死をきっかけにトリマーからペットロスカウンセラーに転身。
ペット終活アドバイザーや動物介護士の資格も保有しており、現在は自身でペットロスカウンセリングサービスを運営するほか、各メディアでペット関連コラムの執筆や監修を行っています。
ペット火葬のスタンダードは「個別立会い火葬」し遺骨を「自宅保管」
まず、ペットを火葬供養したことがある全国の男女133名のアンケート結果から「ペット火葬はどこまでやるべきか?」のスタンダードを示したいと思います。
結論からいえば、ペット火葬は個別立会い火葬をして、遺骨を返してもらう(返骨)という方式がスタンダードでした。
▼個別立会い火葬とは?
・他家のペットとまとめて火葬するのではなく、単独で火葬
・火葬時は遺族も立会う
・火葬後に骨を拾い、返骨してもらう
要するに個別立会い火葬は、一般的な人の火葬(お葬式のあと)の流れと同じです。
ペットも家族の一員と考える人が多いことから、人と同じような火葬方式を望む方が多いことがうかがえます。
また個別立会い火葬以外の火葬の方式とあわせて比較したのが、下表です。
▼ペットの火葬方式の違い
個別立会い火葬 | 個別一任火葬 | 合同火葬 | |
---|---|---|---|
個別or合同 | 個別 | 個別 | 他家のペットと合同 |
立会い | あり | なし | なし |
返骨 | あり | あり | なし |
費用感 | 標準的 | やや安い | 安い |
まず個別火葬と合同火葬の大きな違いは、返骨の有無です。
つまり個別火葬だと返骨を受けられますが、合同火葬では遺骨を返してもらうことはできず、そのまま共同墓地に納骨されます。
合同火葬で返骨ができないのは、ほかのペットと一緒に火葬するとどうしても高温の火の圧力で骨が混ざってしまうためです。
あまり現時点ではピンとこないかもしれませんが、ペット火葬経験者の声を借りれば、返骨を受けられるのは「亡くなったあとにも残るものがある」という点が大きいのです。
他のペットと一緒の火葬ではなかったので、自分のペットのみ火葬して遺骨を骨壺に入れて自宅に持って帰れたことがよかったです。(53歳女性)
骨壺に入れて保管してるので、いつも一緒にいるような気分になるから。(26歳女性)
また個別立会い火葬と個別一任火葬の大きな違いは、火葬時の立会いの有無です。
個別立会い火葬では、火葬時にも家族として立会えます。
一方で、個別一任火葬では、ペットの遺体を火葬業者に預けた時点がお別れのタイミングとなり、後日遺骨をもらいに行ったり、届けてくれるという流れが多いです。
火葬時の立会いは「最期のお見送り」にあたるわけですが、そこに立会えることを満足するペット火葬経験者も多く見られました。
実際の口コミを紹介すると、「お別れの時間を家族だけでとれる」ということに満足ポイントがあるのがわかります。。
最後のお別れまで、ずっと一緒にいることができた。とても辛く悲しかったけれど、飼い主として、最後まできちんと見送ることができた。(33歳、女性)
個別立会い火葬だと、家族だけでお別れ会をすることができるので良かったです。(29歳女性)
繰り返しますが、このようにさまざまな火葬方式はあるものの、多くの人が選択しているスタンダードは個別立会い火葬です。
ではもう少し話を掘り下げて、多くの人は個別火葬をして返ってきた遺骨をどのように供養しているか?を見ていくことにしましょう。
ペットの遺骨の供養のスタンダードは「自宅で保管」
遺骨の供養の仕方もさまざまありますが、もっとも多かった供養の仕方は「自宅で保管する」(56.4%)という供養方法でした。
自宅保管に次いで多かったのが「共同墓に納骨した」という28.6%の供養です。
遺骨をペット霊園やお墓に納めることを「納骨」と言いますが、納骨には初期費用と年間費用がそれぞれ1万円ほど発生します。
こうした継続的な出費がないことも「自宅保管」のメリットといえますが、自宅保管の最大のメリットは気持ちの整理がつくまで手元に遺骨を置いて、亡くなったペットを身近に感じられることです。
というのも人と同じで、ペットの納骨もいつまでにやらなければならないという決まりがありません。
特に病気を患って亡くなったペットだと、病院に何度も連れて行ったり、息を引き取るまでそばについてあげたり、火葬業者の手配をしたりと、遺族のほうもやることが多く、肉体的にも精神的にも負担がかかっているはずです。
そんな状態でバタバタと納骨まで済ませてしまうよりも、ペットにとっても思い出の詰まった家に一度持ち帰ってあげて、疲れや寂しさが癒えた頃に、改めて納骨を考えても遅くはないのです。
ましてペットが亡くなった直後にすぐ喪失感を覚えるわけではなく、本格的に喪失感を覚えるのはもう少しあとの話です。
その時、話しかけたり手を合わせたり撫でたりしてあげられる骨壺が手元にあると、癒しになるという声がよく聞かれます。
本稿を読まれている方は、これからペットの火葬業者を手配されると思いますが、このような理由から納骨までを一気に考えずに、まずは火葬までをしっかり考えることをおすすめします。
火葬でのオプションに「パウダー加工」がある場合には併せて行っておくと、自宅での保管時に遺骨にカビが生えるのを防ぐことができるのでおすすめです。
いったんここまでをおさらいしておくと、ペット火葬のスタンダードはこうでした。
▼ペット火葬のスタンダード
・個別立会い火葬で返骨をしてもらう
・遺骨は骨壺に入れて自宅で保管する
次におすすめのペット火葬業者を説明していきますが、ペット火葬業者が用意するプランは各社実にさまざまです。
そのためこのスタンダードな火葬供養(個別立会い火葬&返骨)を行うとしたら?という前提で、おすすめを紹介していきます。
【21社比較】大阪のおすすめペット火葬業者ランキング
ではこの章では、大阪のおすすめのペット火葬サービスを具体的にご紹介していきます。
大阪には多くのペット火葬サービスがあり、プランも費用もかなりバラつきがありました。
今回の調査で同じような火葬の内容でも、業者によって料金が最大で3倍も開くということも判明しています。
またオプション料金が発生するポイントも各社バラバラなので、単純に火葬業者のHPだけを眺めていても、かなり比較しづらい状態です。
そこで本稿では、「個別立会い火葬で返骨も受ける」という火葬方式でプランを固定することで、各ペット火葬サービスの違いを見やすくすることにしました。
その結果が下表です。
もっとも安い【ペット葬儀110番】(12,999円)と、最高値となった【大阪ペット霊園者】(39,000円)では、3倍の開きがあることがわかります。
もちろん独自のサービス(供花や読経付きなど)などを提供しているところもあり、完全に同じ内容というわけではないもの、上表はすべて「個別立会い火葬&返骨」で統一したプラン料金を比較したものです。
同じような火葬の内容なら、なるべくやさしい価格でできるところにお願いしたいところです。
そこで本稿では大阪のペット火葬業者21社を下記の観点で比較し、おすすめのペット火葬サービスを選定しました。
▼おすすめランキングの根拠
・個別立会い火葬のプランがあること
・返骨をして自宅に持ち帰らせてくれること
・24時間365日対応してくれること
・上記3つの条件を満たす業者を費用順にランク付け
個別立会い火葬や返骨に関しては、これまでに多くの方が望むペット火葬の方式であることを説明しました。
ではなぜ24時間365日対応してくれるところがいいのかと言うと、「家族そろってお見送りしやすい」からです。
火葬できるタイミングが休日とうまく重なればいいのですが、亡くなるタイミングは様々で、実際にはそういうわけにもいきません。
実際に大阪の火葬業者によっては対応してくれる時間が17時や19時までのところもあります。
ですがこの対応時間だと、日中会社に勤めている家族はどうしても最後のお別れがしづらい時間になってしまいます。
かといって遺体を何日もそのままにしておくわけにもいきません。
であれば夜遅くても火葬に対応してくれる24時間対応の火葬サービスが、家族みんなが悔いを残さない選択となるわけです。
また詳しくは後述しますが、火葬するペットの体重が重くなれば料金が増えます。
本稿では、体重4㎏だった場合と仮定して料金を比較しています。
体重4㎏というのは、小型犬(トイプードル、チワワ、ポメラニアン、マルチーズなど)と一般的な猫の体重と考えてください。
では、大阪のおすすめペット火葬業者を具体的に順に見ていくことにしましょう。
ペット葬儀110番
▼ペット葬儀110番の特徴
費用(個別立会い&返骨) | ¥17,600~※ |
火葬炉 | 移動式火葬車 |
所在地 | お近くのペット火葬業者を派遣 |
対応時間 | 24時間365日 |
【ペット葬儀110番】は東証グロース市場に上場しているシェアリングテクノロジー株式会社が運営するペット火葬サービスです。
まず公式HPだと個別立会い葬(返骨あり)の費用は、「17,600円~」になっています。
「円~」になっており不明瞭な印象がありましたので、ペット葬儀110番を利用したことがある方に、実際に個別立会い火葬にかかった費用を聞いてみたのが下表です。
▼ペット葬儀110番の利用者の料金調査
ペットの種類 | 費用 |
---|---|
ミニチュアシュナイザー | ¥15,400 |
猫(ミックス) | ¥15,400 |
チワワ | ¥14,999 |
アメリカンショートヘア | ¥12,999 |
パピオン | ¥12,999 |
このように実際には17,600円を下回る人もいることがわかります。
もちろん必ずしも上表の料金でできると保証するものではありませんが、13,000~20,000円くらいがペット葬儀110番の実勢価格と考えてよさそうです。
今回調査したペット火葬サービス21社の平均価格が29,065円なので、ペット葬儀110番は4割程度安い価格ということになります。
価格はリーズナブルであっても個別立会い火葬で返骨も受けられることから、まず真っ先に検討してほしい火葬サービスがペット葬儀110番というわけです。
ところでなぜペット葬儀110番はここまで安くできるのか?またほかの火葬サービスとなにが違うのか?を少し掘り下げて説明します。
ペット葬儀110番が安い理由は火葬車による火葬だから
ペット葬儀110番の料金が安い最大の理由は、火葬車による火葬だからです。
火葬というと火葬場に遺体をもって行くというイメージが強いのですが、火葬車はワゴンタイプの車の後部が火葬炉になっており、自宅付近まで来て火葬を執り行ってくれます。
施設の火葬炉(固定炉)での火葬となにが違うのか?というと、最近の火葬車はどんどん高性能化しており、しっかり骨を残して返骨もしてくれます。
大型犬など体重が35㎏を超すようなペットだと、火葬車では対応できないケースもあるというだけです。
火葬中に煙やにおい、熱風が少し出ますが、周囲に人通りが少ない十分なスペースがあれば基本的には固定炉と変わりません。
亡くなったペットにとって愛着のある自宅の近くで弔えるというのも、火葬車のメリットですね。
また施設に設置されている固定炉とは異なり、施設や常駐するスタッフの人件費がかからないため、火葬料金も抑えられるというわけです。
ただし火葬の質自体は変わらないものの、火葬車はご近所の方から嫌がられるケースがあります。
残念ながら動物が大嫌いという人も世の中には一定数はいますので、そういう人の感覚からすると自宅付近でペットの火葬をしているという状況は耐え難いことに感じてしまいます。
また人通りの多いところだと、弔っている真っ最中に通りすがりの人に見られますので、人目が気になって立会い葬に集中できないということにもなりかねません。
火葬車で火葬する場合は、火葬業者のアドバイスを聞きながら場所の指定をしっかりおこなう必要があります。
もしマンションなどの集合住宅にお住まいで、かつ近くに適切な場所がなく近隣住民から苦情が出そうな場合は、次からご紹介する固定炉での火葬を検討するようにしてください。
てんのうじペット斎場
▼てんのうじペット斎場の特徴
費用(個別立会い&返骨) | ¥27,500 |
火葬炉 | 固定炉 |
所在地 | 大阪府大阪市天王寺区下寺町2丁目4-10 |
対応時間 | 24時間365日 |
【てんのうじペット斎場】は天王寺区にある、「泰聖寺」というお寺の境内にあるペット火葬サービスです。
個別立会い火葬の料金は平均より7.1%安く設定されています。
またお寺が運営に関わっているということもあって、【てんのうじペット斎場】ではペット葬儀として手厚いサービスが受けられます。
例えば、通常の個別立会い火葬の費用に10,000円を追加すれば僧侶による読経(ともしびプラン)が、さらに5,000円追加すれば初七日法要まで(あかりプラン)やってくれるという具合です。
また霊園も同じ泰聖寺の敷地内にありますので、納骨も同じところに依頼できるというメリットがあります。
場所も天王寺動物園や通天閣の近くの街中にあります。
多くのペット霊園は山にあることが多いのですが、自家用車がない方もお墓参りのときにアクセスしやすいのも大きな魅力です。
メモワール
▼メモワールの特徴
費用(個別立会い&返骨) | ¥31,900 |
火葬炉 | 固定炉 |
所在地 | 大阪市天王寺区生玉町2-18-101 |
対応時間 | 24時間365日 |
メモワールは天王寺区の生國魂神社の近くのビル内にあるペット火葬場です。
個別立会い火葬プランにはテープでの読経も含まれており、年に2回合同慰霊祭が行われるなど、供養もしっかり行ってくれます。
一方で、メモワールの料金は平均より9.5%ほど割高です。
メモワールも24時間火葬に対応してくれるので、家族がそろってお見送りをしやすいのですが、一点注意点があります。
それは夜間の火葬には夜間料金が発生することで、時間によって夜間料金が上乗せされます。
▼メモワールの夜間料金
20~23時→通常料金+5,500円
23~8時→通常料金+11,000円
特に23時以降の場合は小型犬や猫の場合なら合計すると4万円以上の費用になってしまいますので、23時以降の利用だと今回ご紹介しているペット火葬サービスの中では最高額になります。
夜間にメモワールの火葬を利用する際には、費用にご注意ください。
ひらかた動物霊園
▼ひらかた動物霊園の特徴
費用(個別立会い&返骨) | ¥32,000 |
火葬炉 | 固定炉・火葬車 |
所在地 | 大阪府枚方市穂谷475番地 |
対応時間 | 24時間365日 |
ひらかた動物霊園は固定炉での火葬にも、火葬車での火葬にも対応しているペット火葬業者です。
固定炉でも火葬車でも料金は変わらないのですが、火葬車の場合は霊園内でおこなわれる葬儀がついていません。
もし枚方市の交野カントリー倶楽部(ゴルフ場)付近にある霊園まで足を運べるなら、来園したほうが同じ料金でも手厚く供養ができます。
またひらかた動物霊園の個別立会い火葬の料金は、平均より10.0%ほど割高です。
霊園の名の通り、納骨も同じ敷地内でできます。
霊園内は春になると桜が咲き誇るきれいな環境で、納骨堂も近代的に整備されています。
山中にあるのでアクセスは車がないと厳しいですが、その反面火葬場としての環境は今回ご紹介しているペット火葬業者の中でもトップクラスに充実しています。
泉北ペットメモリアル・天王寺ペットメモリアル
▼泉北ペットメモリアル/天王寺ペットメモリアルの特徴
費用(個別立会い&返骨) | ¥33,000/¥35,000 |
火葬炉 | 固定炉 |
所在地 | 大阪府堺市南区太平寺724-1 |
対応時間 | 24時間365日 |
泉北ペットメモリアルは、くら寿司スタジアム堺の近くにあるペット火葬サービスです。
泉北ペットメモリアルで個別立会い火葬をすると、骨壺と49日供養(オンラインでのライブ中継)がセットで付きます。
同系列で天王寺にもありますが、天王寺ペットメモリアルのほうはすべてのプラン料金がプラス2,000円になっています。
個別立会い火葬の料金は、泉北ペットメモリアルが平均より13.5%高く、天王寺ペットメモリアルは平均より20.0%高いです。
大阪稲荷山動物霊園
▼大阪稲荷山動物霊園の特徴
費用(個別立会い&返骨) | ¥34,500 |
火葬炉 | 固定炉 |
所在地 | 大阪府東大阪市善根寺町1丁目1086-2 |
対応時間 | 24時間365日 |
【大阪稲荷山動物霊園】は東大阪市の石切付近にあるペット火葬サービスです。
個別立会い火葬の料金は、平均より18.6%高く設定されています・
その名の通り火葬だけでなく霊園も併設していますので、返骨せずに合同供養塔に納骨する場合は永代供養料が火葬料金に含まれています。
注意しなければならないのは、返骨してもらった上で納骨すると永代供養料が発生することで、通常料金に+6,000円が発生します。
一度家に遺骨を持って帰るだけで料金があがってしまうので、返骨を受けたい場合は注意してください。
平野動物霊園
▼平野動物霊園の特徴
費用(個別立会い&返骨) | ¥37,400 |
火葬炉 | 固定炉 |
所在地 | 大阪市平野区喜連東3-5-65-4階 |
対応時間 | 24時間365日 |
平野動物霊園は、大阪市平野区の喜連瓜破付近のビル内にあるペット火葬業者です。
個別立会い火葬の料金は、平均より28.6%高く設定されています。
ビル内に入っている火葬サービスですが、平野動物霊園には同じビル内に納骨室も設置されています。
納骨室は年間利用料7,700円から利用できますが、ほかの霊園も紹介してくれるので納骨室の利用は強制ではありません。
大阪ペット斎場
▼大阪ペット斎場の特徴
費用(個別立会い&返骨) | ¥37,400 |
火葬炉 | 固定炉 |
所在地 | 大阪市西区立売堀4丁目6-16 |
対応時間 | 24時間365日 |
大阪ペット斎場は、阿波座駅の近くにあるペット火葬業者です。
個別立会い火葬の料金は、平均より28.6%高く設定されています。
大阪ペット斎場は火葬料金も少し割高ですが、納骨したときの年間費用も20,000円~と高めの設定です。
その分都市部にありお墓参りのアクセスはいいという利点はありますが、納骨もセットで考えるなら年間利用料がかさみますので、納骨は別の霊園にお願いするという選択肢も検討してみてください。
個別立会い火葬に対応していない大阪のペット火葬サービス
今回調査した大阪のペット火葬業者の中には、立会い個別火葬をやっていない業者がありました。
▼個別立会い火葬に対応していない業者
・沙羅双樹(立会い・個別ともに不可)
こちらの業者は個別火葬に対応していない=返骨は受けられない、ということになります。
もしスタンダードな火葬方式を求めている方は、返骨がないことを注意するようにしてください。
大阪の公営施設(保健所や斎場など)は合同火葬のみ
またペットの火葬というと、保健所や公営の斎場をイメージする方もいらっしゃるかと思います。
実を言うと、大阪にもペットを火葬してくれる公営施設はあり、それが各地域にある「環境事業センター」です。
小型犬や猫(5㎏未満)なら、1,700円で火葬してくれるので料金でいえば最安です。
ですがほかの動物と一緒に火葬される合同火葬のため、返骨は受けられません。
また火葬して残った遺灰も合同墓などで供養されるわけではなく、埋め立て地として使われます。
こればかりはペット火葬をどこまでやるか?の個人の判断なので、公営施設で火葬することがもちろんダメなわけではありません。
ただ多くの人が考えるスタンダードなペットの供養からは、かけ離れた形であることも事実です。
条件反射で公営施設に依頼してしまう前に、この公営施設での火葬が自分が望む供養であるか?は一考してみてください。
ペット火葬の費用はペットの体重と供養の内容で増減する
ここまでは大阪のおすすめペット火葬業者について見てきました。
これまでに何度もお伝えしてきたように、大阪のペット火葬業者のプランや料金は各社バラバラです。
またある業者ではオプション料金扱いになるのに、別の業者では基本料金に含まれているというケースもあり、単純に火葬業者を並べて比較することが難しい状況にあります。
ですが、どの業者でも共通する料金の増減ポイントはあります。
それが、この2つです。
▼ペット火葬料金の増減ポイント
・火葬方式と遺骨の扱い方
・亡くなったペットの体重
これまでにペット火葬のスタンダードは「個別立会い火葬&返骨あり」であることは、見てきたとおりです。
ですがもし予算感があわない場合、どこを妥協してもいいかを見定めるポイントにもなります。
また聞き慣れない用語が連発する複雑なペット火葬の料金体系を読み解く手がかりにもなりますので、これらの違いを詳しく見ていくことにしましょう。
火葬方式と遺骨の扱いによって料金は変動する
ペット火葬の料金が変動するポイントとして、まずは火葬方式と遺骨の扱いの違いがあります。
これは「どういう形で亡くなったペットを供養したいか?」という希望と重なるところもあるので、自身のペットの葬儀観に照らし合わせながら読み進めてください。
ご遺体を「持ち込む」か「引き取ってもらう」か
まず亡くなったペットの遺体を、火葬施設に持ち込むのか引き取りに来てもらうのか?という選択があります。
自分で施設に持ち込む場合には、追加料金は発生しません。
一方でペット火葬場やペット霊園から遺体を引き取りに来てもらう場合は、「お迎え料」という追加料金が発生します。
お迎え料は業者によって異なりますが、おおむね5,000円前後の料金で設定されており、施設からの距離で±1,000~2,000円程度の変動があります。
自家用車のない方は、このお迎え料を払って遺体を引き取ってもらうことになるのですが、実は施設までのタクシー代とどちらが安いか?で考えるのがいいのです。
実際に大阪のタクシー会社にペットの遺体をタクシーで運んでもらえるか問い合わせてみたところ、下記の回答が得られました。
大阪MKタクシー | 遺体が段ボールやケージなどに入っている状態であれば乗車OK |
日交タクシー | 遺体を段ボールに入れてもらえば乗車OK |
一方で、カーシェアやレンタカーはペットの遺体を同乗させることが規約で禁止されていますので、遺体を持ち込む際に使うことはできません。
ちなみに火葬車で火葬する場合は、そもそも火葬車が自宅付近まで来てくれるので、この選択はありませんし、料金が発生することもありません。
火葬は「合同」か「個別」か?
次に遺体をほかのペットたちと一緒に火葬(合同火葬)するか、個別に火葬するか?という選択があります。
合同火葬と個別火葬の違いをまとめたものが下表です。
合同火葬 | 個別火葬 | |
---|---|---|
立会い | なし | あり |
返骨 | なし | あり |
納骨 | 合同墓 | 合同墓、個別墓、自宅保管の選択 |
お別れのタイミング | 遺体を業者に預けたとき | 火葬直前まで |
費用 | 安い | 高い |
考え方はシンプルです。
・火葬時の立会いたい方や返骨を受けたい方⇒個別火葬
・立会いも返骨もなくてよい方⇒合同火葬
先にも触れた通り、合同火葬で返骨ができないのは、ほかのペットの遺骨が混ざってしまうからです。
また合同火葬で立会いができないのは、遺体を預かった直後に火葬をするわけではなく、何家族かのペットが集まったタイミングで火葬を行うためです。
そのため費用面で言うと、個別火葬に比べて合同火葬は9,000円程度安く収まるところが多いです。
これ以降の違いは個別火葬を選択した方のみに関係する話なので、合同火葬でよいという方は読み飛ばしてください。
火葬に「立会う」か「立会わないか」?
個別火葬においても、火葬に立会うか立会わないか?の選択があります。
・火葬に立会わない⇒個別一任火葬
・火葬に立会う⇒個別立会い火葬
この2つが決定的に違うところは、収骨を自分でするか、スタッフに任せるか?の違いです。
収骨というのは、火葬後の遺骨を骨壺に長箸で入れる供養のことです。
人の火葬では遺族が決まっておこなう供養ですが、一方で骨になった姿を見るのはつらいと感じる方もいます。
もし自身で収骨するのがつらい場合は、スタッフに任せる(一任)ことができます。
おおむね一任火葬の場合はその場ではなく、後日骨壺を取りに行くか、遺骨を届けてもらう形式をとっている火葬業者が多いです。
また火葬に立会って収骨する場合は、一任火葬に比べると5,000円程度料金が高くなる傾向があります。
返骨を受けるか、そのまま納骨するか?
ペット霊園を併設しているペット火葬業者だと、収骨後にそのまま納骨するか、骨壺に入れていったん自宅に持ち帰る(返骨)か?の選択をすることになります。
返骨をする場合はおおむね骨壺代として、3,000~5,000円の費用が発生します。
一方で納骨する場合の費用はかなりバラバラです。
ほかのペットと一緒に入る合同墓なら無料とするところもあれば、合同墓であっても10,000円ほどの納骨料と、同じく10,000円程度の年間利用料が必要になるケースもあります。
また1年ごとに年間利用料を納めなければならない霊園もあれば、永代供養といって1回の納骨料だけで済ませてくれる霊園もあります。
このあたりは霊園によって、費用の幅がかなり変わってしまいます。
そのため冒頭でお伝えしたようにいったん返骨を受けて自宅に骨壺を保管して、霊園探しはゆっくりやることをおすすめします。
ほかの火葬業者で火葬した遺骨は追加費用が発生するペット霊園もありますが、その追加費用を払ってでも、継続的に発生していく年間利用料などのトータルコストを考えると、ペット霊園選びは家計の負担にならないように慎重に行うべきです
ペットの体重が重くなるほど3倍ほど費用が変わる
ここまでは火葬方式と遺骨の扱いによる料金の違いを見てきましたが、次にもう一つの変動要因である「ペットの体重」について説明します。
結論からいえば、ペットの体重によって火葬料金は最大で3倍ほど変動します。
大阪のペット火葬業者10社の料金プランから、同じ個別立会い火葬のペットの体重による料金差を比較したのが下表です。
最低体重の平均料金 | 最大体重の平均料金 |
---|---|
¥16,468 | ¥57,628 |
ハムスターや亀などの小動物と、ゴールデンレトリバーやシベリアンハスキーなどの大型犬では3.5倍の開きがあるのがわかります。
おすすめのペット火葬業者の章でご紹介した各火葬業者の料金は、日本でもっとも飼育頭数が多い小型犬と猫(体重4㎏)の火葬料金をサンプルとして掲載しています。
特に大型犬の火葬をお考えの方は、おすすめ業者の章で掲載している料金の2倍程度の料金になると考えておくようにしてください。
ペット火葬のよくある疑問
最後にペット火葬に関する細々とした疑問について、まとめて見ていきます。
初めてペット火葬をする方は、なかなか勝手がわかりづらいところがあると思いますので、ザっと目を通しておいてください。
ペット火葬に参列するときの服装は?
ペット火葬に参列するときの服装は、喪服である必要はなく、黒か紺の落ち着いたトーンの衣服で参列するのが一般的です。
火葬に立会う際は、数珠もお忘れなく。
火葬までの時間の遺体の安置方法は?
遺体は死後すぐに傷み始めるわけではありませんが、段ボールなどの箱状のものに入れて、保冷剤やドライアイスを厚手のタオルでくるみ遺体のまわりを囲むようにして安置してください。
体液が出てくることもあるので、ダンボールの底にペットシーツや捨ててもいいタオルを敷くことをおすすめします。
保冷剤がどうしてもない場合は、氷をビニール袋に入れて、厚めのタオルでくるむなどして、遺体が濡れないようにしてください。
また死後硬直が始まると関節が曲がらなくなってしまいますので、火葬場にそのまま持っていく箱に姿勢を整えてあげて、入れておきましょう。
姿勢と同様に、死後硬直後は目元も動かせなくなります。目を開けたまま亡くなった子は、交直開始前に、そっと瞼を撫でて閉じるようにしましょう。
また、可能であれば体液が漏れ出てくるのを防ぐために、鼻や肛門に綿(コットン)を詰めてあげてください。
遺体と一緒に火葬に入れていいものは?
供花やお気に入りだったタオルなど、燃えるものなら一緒に火葬しても大丈夫です。
ですが、プラスチック製の首輪やおもちゃなど、燃えないものは火葬できませんので取り外してあげるようにしてください。
移動式火葬車が自宅の敷地に入れるスペースがない場合は?
火葬業者と火葬する場所をしっかり打合せましょう。
一般道路や他人のガレージなどでは火葬できないケースも多いので、適切な場所を業者からアドバイスをもらいながら決める必要があります。
近隣の方からの苦情を避けるためにも、場所選びは慎重に行ってください。
まとめ
以上、大阪のペット火葬業者について見てきました。
最後に、本稿でお伝えしてきたポイントを簡単におさらいしておきます。
▼本稿のおさらい
・ペット火葬のスタンダードは「個別立会い火葬&返骨して自宅保管」
・24時間対応してくれる業者は、家族そろって見送りやすい
・納骨はあとあとゆっくり考えてもOK
・火葬方式とペットの体重で火葬料金は大きく変動する
ペット火葬は、そのペットと紡ぐ最後の思い出です。
これまでの感謝を込めて、悔いの残らないようにお見送りしてあげてください。
火葬での悔いは、後々のペットロスの重症化にもつながります。
ペットロスの重症化を予防するためにも、火葬を行う際やその後には、以下のことを心に留めておくことをおすすめします。
・ご家族でよく話し合い、納得する方法で送り出し供養すること
・「泣いていてはペットが成仏できない」ということはないので、泣くことを我慢せず、ありのままの気持ちを大切にする
・つらい気持ちは1人で抱え込まずに、家族や友人と共有する
(周囲に気を遣って話しづらい場合にはSNSやぺットロスカウンセリングを利用しましょう)
ペットロスは大切な家族であるペットを亡くした際の自然な現象なので、もしも陥ったとしても焦らずに向き合っていくようにしましょう。
▼大阪のおすすめペット火葬業者
サービス名 | 費用 | 場所 | 公式サイト |
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ペット葬儀110番 | 17,600円~ | 火葬車 | 詳しく見る |
てんのうじペット斎場 | 27,5000円 | 大阪市天王寺区 | 詳しく見る |
メモワール | 31,900円 | 大阪市天王寺区 | 詳しく見る |
ひらかた動物霊園 | 32,000円 | 枚方市 | 詳しく見る |
泉北ペットメモリアル 天王寺ペットメモリアル | 33,000円 35,000円 | 堺市南区 大阪市天王寺区 | 詳しく見る |
大阪稲荷山動物霊園 | 34,500円 | 東大阪市 | 詳しく見る |
平野動物霊園 | 37,400円 | 大阪市平野区 | 詳しく見る |
大阪ペット斎場 | 38,500円 | 大阪市西区 | 詳しく見る |