開業したてで、青色申告ソフト・確定申告ソフト選びに悩んでいる人から税理士の筆者への相談はよくあります。
青色申告ソフト(確定申告ソフト)はもはや確定申告には必須のツールになっているので、何かしら選ぶ必要があります。
そこで、今回は、おすすめ度、人気度の高い青色申告ソフト(確定申告ソフト)を厳選して紹介いたします。
また、広く皆さんの意見を参考にするために、54人の個人事業主(フリーランス)へのアンケート調査も実施しています。
ここに紹介している青色申告ソフト(確定申告ソフト)のどれかを選べば間違いなく確定申告は簡単に乗り切れると思います。
是非最後まで読んでみてください。
10秒でわかるおすすめ・人気の青色申告ソフト・確定申告ソフト
・青色申告ソフトは、1年間(条件満たせば2年間)無料の「やよい青色申告オンライン」が圧倒的人気
・機能面で選ぶ筆者おすすめの初心者向け青色申告ソフトは「freee」
・白色申告ソフトは、完全無料の「やよい白色申告オンライン」一択
【参考】※クリックすると公式サイトにとべます
やよい青色申告オンライン公式
freee公式
やよい白色申告オンライン公式
会計ソフト・青色申告ソフト・確定申告ソフトの違い
最初に、確定申告ソフト、青色申告ソフト、白色申告ソフト、会計ソフトなど様々な呼び方をされている会計に関するソフトの分類について簡単に解説します。

基本的に個人事業主向けの会計ソフトは確定申告ソフトと同じ意味になります。
また、確定申告の方法は青色申告と白色申告という方法があり、ほとんどの個人事業主は税金が得する青色申告を選択します。
したがって、
と理解しておいて、特段問題ございません。
人気度・おすすめ度の高い青色申告ソフト3選(徹底比較)
早速ですが、個人事業主に圧倒的人気を誇っており、筆者としても間違いなくオススメと言える青色申告(確定申告)ソフト3選を紹介したいと思います。
実は、個人事業主のうち86%が今から紹介する「freee」、「マネーフォワード」、「やよいオンライン」のいずれかを導入していることが弊社調査で判明しています。

公認会計士・税理士である筆者の一意見というわけではなく、実際多くの個人事業主がfreee、マネーフォワード、やよいオンラインのどれかを利用しているという事実があります。
ですので、個人事業主(フリーランス)の皆さんは、この3種類の中から選んでおけばまず間違いないでしょう。
第1位:freee(フリー)

特徴
- とにかく確定申告までの一連の経理を効率よくやりたい方におすすめ。
- 初心者でも、家計簿のように簡単入力することで仕訳がきれる。
- レシート撮影による領収書管理機能、銀行口座/クレジットカードとの連携での自動仕訳機能などが充実。
- 取り込んだ日付、金額は原則変更できない。
クラウド型青色申告ソフト3種類の中でも、freeeの最大の特徴は、初心者でも仕訳をきりやすい工夫がなされているという点になります。
初心者向けで機能が充実しているという点で、3つの青色申告ソフトの中で一番と言えるため、今回ランキング1位とさせていただきました。
ちなみに、freeeは2023年4月24日現在、無料お試し期間が1か月あります。
一度無料で使ってみて、お金を払ってでも使いたくなるようでしたら継続して使うという感じで一度導入してみることをお勧めします。
~良い口コミ~
とても便利で、ネットですべて完結できる。すぐ機能が改善し、どんどん使いやすくなる。
簿記の専門知識がいらない。
~悪い口コミ~
使用を開始してから何度かのバージョンアップがされたが、UIの質が落ちていることと、最も安いプランで使える機能が減ったにもかかわらず月額が上がってしまったこと。
時々動作が重くなる。
メモ
※口コミは、弊社独自調査による。2022年3月実施。調査実施人数合計54人。
👇今なら1カ月無料で使える!!👇
また、freeeについて詳しく解説している記事もありますので、よろしければご覧ください。

第2位:マネーフォワード(MoneyForward)

特徴
- freeeと同様にとにかく簡単な仕訳入力がウリ。銀行口座/クレジットカードやPOSデータなどとの連携での自動仕訳機能などが充実
- 取り込んだ日付、金額を変更することが可能
- 会計以外の、「給与計算」、「請求書作成」、「経費精算」、「勤怠管理」、「マイナンバー管理」などが基本プランにセットになっているのがfreeeとの違いであり、特徴の一つ
クラウド型青色申告ソフト3種類の中でも、マネーフォワードの最大の特徴は、確定申告(会計・経理)以外の、「給与計算」、「請求書作成」、「経費精算」、「勤怠管理」、「マイナンバー管理」などが基本プランにセットになっているという点になります。
請求書作成は意外に面倒ですし、従業員がいる場合は給与計算や勤怠管理なども面倒ですので、マネフォワード一つで全て解決できるというのはありがたいところです。
また、それら給与計算、請求書作成などと青色申告ソフトを連動させることでよりスムーズに仕訳がきれるというところも非常に嬉しい特徴になっています。
~良い口コミ~
簿記の知識を使用した詳細入力だけでなく、プルダウン型で直感的に入力出来る簡単入力機能があるところが良かった。
以下の点が良かった。
・銀行口座の入出金明細やクレジットカードの利用明細が自動で同期されるところ
・仕訳を進めていくうちに、事前に、ある程度自動で科目を判断しておいてくれるところ
・どこからでもアクセスして作業ができるところ
・パソコンだけではなくスマホでも作業ができるところ”
~悪い口コミ~
無料版でももっと多くのことが出来ればよいのだがそれが叶わない。結果、有料版へと移行になる点。無料版の性能がもっと上がると良い。
もう少し月額料金が安いと嬉しい
メモ
※口コミは、弊社独自調査による。2022年3月実施。調査実施人数合計54人。
👇今なら1カ月無料で使える!!👇
また、マネーフォワードについて詳しく解説している記事もありますので、よろしければご覧ください。

第3位:やよい青色申告オンライン(弥生会計オンライン)

特徴
- 銀行口座/クレジットカードとの連携での自動仕訳機能などが充実。
- 会計ソフトとしての歴史が長く安心感有り。
- 電話、画面共有サポートなどのサポート体制が充実。
やよいの青色申告オンラインは、青色申告専用のやよいのクラウド型会計ソフトです。
無料期間が1年間と他のクラウド型青色申告ソフトより無料期間が長いため、「とにかくまずはやよい青色申告オンラインを入れてみる」という方が非常に多く、ダントツ人気NO1の青色申告ソフトです。
ただし、freeeやマネーフォワードと比べるとクラウド型会計ソフトとしては後発であり、機能性などが少し弱いというところから、おすすめ度は3位とさせていただきました。
👇今なら1年間無料で使える!!👇
~良い口コミ~
やよい会計のいいところは操作が簡単で、初心者でもわかりやすいところと、使っている人が多いのでわからないとこを調べると別のユーザーがそれに対して答えてくれるのでやよいにしてよかったです、あと最初の一年分は無料なので1年分の金額で2年使えるのが魅力ではじめました
あとは税理士さんに頼むより費用をグッと抑えられるのが一番の魅力です
初年度無料で全ての機能が使えて、税務相談まで付いている点です。
~悪い口コミ~
ある程度PCへ詳しくなければ使いこなすことが出来ない
まだ使い始めたばかりですが、スマホからレシート読み取りアプリとの連携をする時に必要な操作が分かりづらくQ&Aから直接飛べないので時間がかかりました。
メモ
※口コミは、弊社独自調査による。2022年3月実施。調査実施人数合計54人。
また、やよいオンラインについて詳しく解説している記事もありますので、よろしければご覧ください。

~おすすめ会計ソフトまとめ~
![]()
| マネーフォワード
![]()
| やよいオンライン
![]()
| |
個人 青色申告 | 初月無料 年間11,760円 (一番安いプラン) | 初月無料 年間9,600円 (一番安いプラン) | 初年度無料 年間8,800円 (一番安いプラン) |
個人
白色申告 |
初月無料 年間11,760円 (一番安いプラン) |
初月無料 年間9,600円 (一番安いプラン) |
永久無料 |
法人 |
初月無料 年間23,760円 (一番安いプラン) |
初月無料 年間35,760円 (一番安いプラン) |
初年度無料 ※最大2年間無料 年間26,000円 (一番安いプラン) |
使いやすさ |
初心者向け |
経験者向け |
経験者向け |
機能 |
クラウド会計としての機能充実 |
クラウド会計としての機能充実 |
クラウド会計として後発 |
公式HP | freee公式 | マネーフォワード個人向け | やよい青色申告オンライン |
人気度は70%の登録者シェアをほこる「やよいオンライン」
筆者のような税理士からすると料金面よりも機能面を重視してfreeeをおすすめさせていただいております。
ですが、実際に2022年4月から2023年3月までの1年間の当サイト利用者の会計ソフト導入状況から見ると人気NO1は「やよいオンライン」となりました。
会計ソフトを導入する方は主に起業したての方になりますので、できる限り会計ソフトにはお金をかけたくない方が多いです。
その点、白色申告ソフトとしては完全無料、青色申告ソフト・企業向け会計ソフトとしても1年間は完全無料(条件を満たせば2年間完全無料)のやよいオンラインはずば抜けて人気が高くなっています。
会計ソフトの登録割合

永久完全無料の青色申告ソフト3選(おすすめ度:低/人気度:低)
先ほど紹介した3つのクラウド型青色申告ソフトは機能面も非常に充実しており、間違いなくおすすめです。
どれも料金も年間で1万円前後と大変リーズナブルです。
手間がかからないメリットなどを考慮すると、この年間1万円が非常に安く感じることでしょう。
しかしながら、個人事業主の方には「手間がかかってもいいからどうしても永久無料の会計ソフトを利用したい」という方もいるかもしれません。
そういった方向けに完全無料の青色申告対応会計ソフトもご紹介しておきます。
第1位:円簿会計

特徴
- 永久無料でありながら仕訳帳関連の基本機能が充実しているクラウド型会計ソフト
- 無料版では便利な機能(自動データ取込や自動仕訳)を使えず、サポートなども受けられない
- スマホアプリでは利用できない
クラウド型で青色申告にも対応しているところが嬉しいところです。
ただし、銀行口座やクレジットカード明細の自動取得機能や自動仕訳機能などの便利な機能は無料版にはついていません。
第2位:フリーウェイ経理Lite

特徴
- 完全永久無料で使えるインストール型会計ソフト
- 無料版では便利な機能(自動データ取込や自動仕訳)を使えず、サポートなども受けられない
- インストール型のためアプリやスマホなどで利用することはできない
フリーウェイも、無料版ではクレジットカード明細や銀行明細などとの連携機能など便利な機能が使えないなど不便な点が多いのがマイナスポイントになります。
第3位:JDL IBEX 出納帳 Major

特徴
- 永久無料でありながら自動仕訳入力や明細取込などの基本機能が充実しているインストール型会計ソフト
- 会計事務所(税理士事務所)との連携などがしやすい
「JDL IBEX 出納帳 Major」は機能が充実しているにもかかわらず永久無料で使える会計ソフトです。
インストール型であるため、スマホやノートPCなどで気軽に仕訳をうつということができないのがネックです。
おすすめの白色申告ソフト
さて、青色申告の方が白色申告より税金面で非常に得をするため、個人事業主であってもフリーランスであっても白色申告を選ぶ意味は全くありません。
ですが、どうしても事情があって白色申告になっているという方は、やよい白色申告オンラインが圧倒的におすすめです。
👇完全永久無料の白色申告ソフト👇
おすすめな理由は完全永久無料であるということと、機能面もやよい青色申告オンラインと同様にしっかりしているという理由です。
ちなみに、他の白色申告ソフトは「やよい白色申告オンライン」と違って料金が発生するなどオススメ度が低いものばかりなので紹介はしておりません。
青色申告ソフト(確定申告ソフト)選びのポイント
さて、ここからは青色申告ソフトを選ぶ際のポイントをご紹介していきたいと思います。
選ぶ際のポイントは以下の3つです。
各ポイントの説明
・使いやすさ・・・違和感なくスムーズに、直感的に使えるか
・費用(価格)・・・安いかどうか
・機能・・・帳票出力機能や請求書発行機能などの付随機能の充実度
ちなみに、個人事業主54人に対して行った調査の結果では、青色申告ソフト(確定申告ソフト)選びの重要視されていたポイントの第1位が「使いやすさ」でした。
やはり安かろうがどんなにいい機能があろうが、使いにくかったら意味がないというのがユーザーの意見なのでしょう。

使いやすさ(仕訳入力/帳簿づけが簡単か)
使いやすさについては、個々人の感覚や経理知識の程度によって異なります。
ですので、実際に使ってみて判断するのが一番であることは間違いありません。
もっとも、一般的には、freeeは、初心者が使いやすく、マネーフォワード、弥生オンラインはある程度経理知識がある人が使いやすいと言われています。
ちなみに、経理知識がある公認会計士・税理士の筆者は自分の確定申告や法人の会計ソフトでマネーフォワードを利用しています。
初心者 | 経験者 | |
freee | 〇 | △ |
マネーフォワード | △ | 〇 |
やよいの青色申告オンライン | △ | 〇 |
費用(価格)
青色申告ソフト(確定申告ソフト)は、無料であるにこしたことはないと言えます。
ですが、実際に無料のソフトは使いにくかったり、何かと有料版への広告が出てくるなど不便に思うことが多いです。
したがって、有料だけど比較的安い青色申告ソフトを選択して使うべきというのが筆者の意見です。
今回紹介したような個人事業主(フリーランス)用の青色申告ソフトは1年間で1万円前後とそこまで高くはありません。
皆さんも、青色申告ソフトを色々と使っているうちに、「そんな高くないし、有料の方が絶対良い」と思うときがきっとくるでしょう。
機能
機能はソフトによって多種多様です。
一般的な青色申告ソフトでは売上の月次推移がすぐ確認できる機能や資料をすぐにエクセルで吐き出せる機能などが充実していたりします。
多くの個人事業主は青色申告ソフト(確定申告ソフト)を確定申告をいかに手間をかけずに安くできるかという視点で選んでいます。
ですので、正直って、このような機能はあまり気にしないでも良いと思います。
クラウド型とインストール型のメリット・デメリット徹底比較
青色申告ソフト(確定申告ソフト)には、クラウド型とインストール型という2種類が存在します。
昔から使われてきていた青色申告ソフト(確定申告ソフト)は全てインストール型になりますが、ここ最近はクラウド型が主流になりつつあります。
ちなみに弊社独自調査によると、今や個人事業主の93%がクラウド型青色申告ソフト(確定申告ソフト)を導入していることが判明しています。

筆者も昔はインストール型しかなかったためインストール型会計ソフトを利用していました。
しかし、クラウド型が出てきてからはクラウド型会計ソフトを利用しています。
インストール型を使っていた人がクラウド型に乗り換えるとクラウド型の利便性が良すぎて本当に感動します。
「いまだにインストール型を使っている人はなんでだろう?」と不思議に思ってしまうレベルです。
当然、おすすめとして紹介した「freee」「マネーフォワード」「やよいの青色申告オンライン」についてはすべてクラウド型です。
| クラウド型 | インストール型 |
メリット | ・クレジットカード、銀行口座、ICカード、Amazon等のネットショッピングのデータを自動取得
・領収書はスマホで撮影すれば、自動仕訳 ・ノートPCやスマホでネット環境されあればどこでも仕訳可能 ・税理士との連携がスムーズ ・税務のルール変更がタイムリーに反映 | ・ネット環境がなくても使える
・買い切りのソフトであれば、継続的に費用がかからない |
デメリット | ・画面遷移が遅い | ・データ自動取得機能やスマホ撮影画像認識などがない
・インストールしたPCがないと作業できない ・税理士とリモートで連携するのが難しい ・税務のルール変更がタイムリーに反映されない |
具体的にクラウド型のメリットについて詳しくみていきたいと思います。
クレジットカード、銀行口座、ICカード、Amazon等のネットショッピングのデータを自動取得
クラウド型の一番のメリットはこれでしょう。
簡単にいうと、現金取引以外の全ての決済手段、ネットショッピングなどと青色申告ソフト(確定申告ソフト)が自動連携されているのがクラウド型ソフトの最大のメリットです。
ですので、支払いをすれば勝手に自動仕訳がなされ、その仕訳を確認して承認するだけで仕訳が完了してしまうのです。
これは本当に便利な機能ですので、インストール型から乗り換えた人が一番感動するポイントの一つだといえます。
領収書はスマホで撮影すれば、自動仕訳
領収書はノートに1枚ずつ貼って管理している時代は終わりました。
今は、スマホで撮影すればAIが画像認識により自動仕訳をきってくれるのです。
これにより現金払いのタクシー代なども簡単に仕訳することができるようになりました。
ノートPCやスマホでネット環境されあればどこでも仕訳可能
テレワークが主流の時代です。
経理作業もオフィスで行う時代は終わりを迎えつつあります。
クラウド型はネット環境さえあれば、「移動中にスマホで」、「出張中にノートPCで」仕訳をきることも可能になります。
税理士との連携がスムーズ
昔は、税理士をつけていれば、毎月、毎年税理士がきて領収書などを確認したり、青色申告ソフト(確定申告ソフト)をチェックしにきたりしていました。
しかし、今の時代そんな必要はありません。
クラウド型であれば税理士と一切あわずに青色申告ソフト(確定申告ソフト)を連携させるだけで、税理士が仕訳チェックや確定申告まで勝手にしてくれます。
税理士も楽になるので、クラウド型にすることで、顧問料を下げてくれるところも多いでしょう。
税務のルール変更がタイムリーに反映
インストール型の場合、アップデートしないとソフトが更新されないという問題がありました。
ルールが変わっていたのを知らずに仕訳をきっていて、後でアップデート忘れに気づくなんてことがあれば非常に無駄な時間を過ごしてしまうことになります。
ですので、クラウド型のメリットである税務のルール変更が青色申告ソフト(確定申告ソフト)にタイムリーに反映されるというのは非常に便利なメリットの一つと言えます。
唯一のデメリットである「画面遷移が遅い」は問題ではない!?
画面遷移が遅いというのがクラウド型の唯一のデメリットとして存在しています。
しかし、このデメリットは一工夫で解消します。
その工夫が、複数のタブで青色申告ソフト(確定申告ソフト)を開いておくということです。
これにより、タブの切り替えをうまく利用して画面遷移を減らすことで、スムーズにクラウド型を利用することができます。
青色申告のメリット・デメリット徹底比較(青色申告と白色申告の違い)
この記事を読まれている方の中には、「白色申告から青色申告に切り替えようとしている方」や「開業したてで青色申告を選択すべきか悩んでいる方」などもいるかもしれません。
そこで、ここからは、青色申告のメリット・デメリットを徹底比較したいと思います。
ちなみに、青色申告はデメリットがほとんどありません。
一方で、様々な税制優遇を受けられ、税金の支払額ベースで数10万円から数100万円単位の得になります。
ですので、青色申告を選ばないと大損です。
青色申告のメリット
・青色申告特別控除が最大65万円うけられる
・純損失の繰越控除ができる
・その他様々な税制優遇が受けられる
青色申告のデメリット
・青色申告の届出が必要
・原則として複式簿記で記帳する必要がある
青色申告のメリット①:青色申告特別控除65万円
青色申告の最大のメリットはこの青色申告特別控除です。
簡単にいうと、青色申告しており、一定の条件を満たしていれば、所得から65万円を引けるという制度です。
例えば、事業での利益が100万円出ているような人でも、この青色申告特別控除と基礎控除を利用して、所得税を0にすることができます。
この65万円の特別控除は非常においしいメリットだと言えるでしょう。
青色申告のメリット②:純損失の繰越控除
純損失の繰越控除も非常に重要なメリットの一つです。
独立・開業したての頃は赤字が続くなんてこともしばしばあります。
そんな時にこの純損失の繰越控除が非常に約に立ちます。
簡単にいうと赤字を3年間繰り越して利益にあてられるという制度が「純損失の繰越控除」になります。
例えば、初年度100万円の赤字、2年目200万円の赤字であったとして、3年目に400万円の黒字が出たとしましょう。
この場合、3年目の400万円の黒字に初年度の100万円、2年目の200万円の赤字をあてることで利益100万円円であったとして所得税を計算しても良いことになります。
「白色申告の方が簡単」はウソ!?
さて、青色申告のデメリットとして「青色申告の届出が必要」、「複式簿記での記帳義務」などと一般的に言われています。
このデメリットを聞いて、「青色申告って面倒そうだから白色申告で良いや~」と言っている方をちらほら見かけます。
ですが、正直いって青色申告の届出は税務署にいけば一瞬で終わります。
また、複式簿記での記帳もfreeeなどの初心者向けの会計ソフトを使えば全く難しくありません。
freeeを使っている人に聞くと、記帳が簡単すぎて、簿記をしている感覚がないという人もいるほどです。
ですので、「白色申告の方が簡単」というのはウソとまでは言いませんが、「青色申告も白色申告も大差なく簡単」というのが正しいと思います。
確定申告についての豆知識・注意点
ここからは、確定申告についての豆知識や注意点を紹介したいと思います。
確定申告とは?
確定申告とは、毎年1月1日から12月31日までの1年間に生じた所得の金額とそれに対する所得税の額を計算し申告する手続きのことを指します。
所得に対しては、所得税だけでなく住民税なども発生する可能性があるため、厳密には住民税にも影響します。
サラリーマンの多くは、年末調整という形で所得や税金の計算を会社がかわりにやってくれているため、確定申告をする必要がありません。
一方で、個人事業主やフリーランス、年収2,000万円以上のサラリーマンなどは確定申告をする必要があります。
確定申告のやり方とは?確定申告作成コーナーを利用すればなんとかなる?!
確定申告のやり方は、主に以下の3つの方法があります。
確定申告の方法
・郵送で提出
・税務署の窓口で提出
・e-Taxで提出
紹介した青色申告ソフト(確定申告ソフト)を利用する場合は、ネットにつながっていますので、e-Taxを利用するのが圧倒的に便利です。
また、青色申告特別控除(65万円の控除)を満額受けるためには実質的にe-Taxを利用する必要があるため、そのためにもe-Taxを使うべきと言えます。
ですが、「e-Taxはよくわからない」、「急がないと間に合わない」、「確定申告が全くわからない」といった方には、税務署の窓口での提出も有効です。
税務署の窓口では税務署職員が丁寧に確定申告の方法を教えてくれます。
また、税務署には確定申告作成コーナーというものがあり、必要な書類をもっていき、そこで入力をするだけで簡単に確定申告をすませることができます。
確定申告はいつからいつまでにやればいいの?(期限に注意)
確定申告は、毎年1月1日~12月31日までの所得について、翌年の2月16日から3月15日までに行う必要があります。
期限を遅れてしまったとしても、今からでもいいので確定申告をしましょう。
延滞税というちょっとした罰金はとられますが額はしれています。
一方で、もし税務署から指摘されて確定申告をさせられるという場合には、無申告加算税という重い罰金が発生します。
ですので、確定申告の期限がきれていたとしてもしっかりと確定申告をしておいた方がよいでしょう。
2023年分の確定申告は2024年2月16日から3月15日までに行う
2023年が進んでいる今、2022年の所得に関する確定申告の期限である2023年3月15日は過ぎてしまっています。
一方で、現在の所得である2023年分の確定申告の期限はまだまだ先で2024年2月16日から3月15日までとなっています。
まだまだ、期限までに余裕はありますが、準備しておかないと期限ぎりぎりになって面倒なことになります。
よく期限ぎりぎりになって、「税理士を探している」なんて相談を受けることがありますが、期限ぎりぎりで引き受けてくれる税理士はほとんどいません。
くれぐれも期限にはご注意ください。
青色申告をする人は青色申告承認申請書(開業届)とeTaxがポイント!
青色申告をするときに改めて注意してほしいのが届出の提出が必要であるということです。
必要な届出は以下の二つです。
税務署にいけば税務署職員が教えてくれますし、作成方法はネットで検索すればすぐにわかりますし簡単ですので心配はいりません。
ですが、期限は注意です。
青色申告承認申請書の提出期限
・青色申告による申告をしようとする年の3月15日まで
・1月16日以後新たに事業を開始した場合は開始の日から2か月以内
青色申告と白色申告を比べた場合、青色申告を選ぶ方が圧倒的に有利です。
くれぐれもこの届出を期限内に行うことを忘れることのないように注意してください。
また、青色申告の最大のメリットである青色申告特別控除65万円はe-Taxを利用しないと実質受けられません。
ですので、e-Taxも必ずできるように準備してください。
e-Taxについて解説している記事がありますので、興味がある方は合わせてご確認ください。

医療費控除を使うなら確定申告は必須
確定申告は、サラリーマンだと必要ないという話をしていましたが、年収2,000万円以上の方や医療費控除を受けたい方は必要になります。
医療費控除とは、簡単にいうと「年間の医療費が多額に発生している方の税金を免除してくれる」という制度です。
詳しい計算方法などは省略しますが、年間の医療費が10万円を超えるような方だと確定申告をし医療費控除を利用すれば、税金を減らせる可能性があります。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
青色申告ソフト(確定申告ソフト)は「freee」、「マネーフォワード」、「やよいの青色申告オンライン」のどれかを選んでおけば間違いありません。
3種類とも無料期間がありますので、無料期間で色々と試してみて自分が使いやすいと感じるソフトを選びましょう。
~おすすめ会計ソフトまとめ~
![]()
| マネーフォワード
![]()
| やよいオンライン
![]()
| |
個人 青色申告 | 初月無料 年間11,760円 (一番安いプラン) | 初月無料 年間9,600円 (一番安いプラン) | 初年度無料 年間8,800円 (一番安いプラン) |
個人
白色申告 |
初月無料 年間11,760円 (一番安いプラン) |
初月無料 年間9,600円 (一番安いプラン) |
永久無料 |
法人 |
初月無料 年間23,760円 (一番安いプラン) |
初月無料 年間35,760円 (一番安いプラン) |
初年度無料 ※最大2年間無料 年間26,000円 (一番安いプラン) |
使いやすさ |
初心者向け |
経験者向け |
経験者向け |
機能 |
クラウド会計としての機能充実 |
クラウド会計としての機能充実 |
クラウド会計として後発 |
公式HP | freee公式 | マネーフォワード個人向け | やよい青色申告オンライン |
【PR】マネーフォワード クラウド確定申告
筆者が法人でも個人事業主としても自身で利用しているマネーフォワードは非常に使いやすくおすすめの会計ソフトになっています。
よろしければマネーフォワードを会計ソフト選びの選択肢の一つにしてみてください。